放射線技師1年目のしくじり6
同期の中で1番にインシデントをした私。
各部門の責任者が私を見る目が厳しくなります。
それは、「あいつミスするあかんやつ」じゃなくて
「ミスせんように注意して見とかなあかんな」ってゆう安全管理上の保護者的な視線なんですが、
他の同期より時間かけてもらったり
いつまでも先輩に付き添ってもらったりしてたので
そんな自分が情けなくなると同時に
「いつまでも手がかかる=仕事のできんだめな自分」というレッテルを自分で自分に張り付けてたわけです。
大量に。
直接言われたわけじゃないけど、
いや、言われたな?
それ以上に自分で自分を追い込んでしまってたんです。
「あなたはあなたのペースで」って言われても
同期4人いて比較しないなんて無理です。
自分のやることに自信がないので、
何をするのもおどおどしてしまって、
いつでも誰かに確認しないと不安で。
報告するのも、怒られるんじゃないかと萎縮してしまい言い訳がましくなって余計に怒られたり。
そんな様子を先輩上司見てるもんやから、
私に対して腫れ物のように扱うか、
女性の先輩は
「テンパってる子ほんま無理やねん」って聞こえるように言ったり
私とペアでCTやるときなんかは
「今日ほんま組み合わせ終わってるわ~」って言ってみたり。撮影中全無視。
視線も合わんし返事もないから何も言わんかったら、
「ダブルチェックちゃんとしてくれん?」って怒られたり。ダブル?
もちろん全員が全員そうではなくて。
庇ってくれた先輩もいて。
「みんながそんな風に扱うから余計にプレッシャーになるんや。毎朝一番に来て出来ることやってくれてるし、撮影だって頑張ってやってる。」
って言ってくれて、逆に嬉しくて泣くという。
ご飯に連れてってくれて話聞いてくれる先輩や、
たわいもないことで笑い合える優しい先輩もたくさんいた。
同期はみんなできる人たちばっかやったけど、競争とか全然しないタイプで仲良かったと思う。
たくさん飲みにも行ったし。
ほんとに一部の人を除いて、
みんな意識高くて知識も経験も豊富で、
素晴らしい技師さんの集まりやったと思う。
交通外傷の頭部CT見て、
「こことこことここが損傷してるから、この損傷の具合やったら片方の運動障害残るかもしれんけど、記憶とか会話とかはできるし、うんたらかんたら~~」って説明してる先輩(しかも3年目ぐらい)を見て、こんな風になれるんか?って心底思いました。
こうなりたいと強く思ってたけど、
だめな現在の自分と、こうなりたい自分のギャップがすごすぎて。
そんな中、ある決定的な出来事が起こります。