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【01night】百貨店・小売の未来はどうなっていくのか? 〜 Post-COVIDの新しい世界を考える 〜
皆様、こんにちは!ゼロワンブースターの冨田(@ItaruTomita9779)と申します。
ゼロワンブースターは、「創造をルーティンに」をビジョンにアクセラレーターをメインに運営している会社です。
ゼロワンブースターでは、01Night と表して、オンライン配信を積極的に行っています!
前回のイベントレポート「IBDの難病患者向けのオンラインコミュニティの形成をするスタートアップ”ジーケア”」についてはこちらになります。コミュニティ作り、スタートアップ、起業に興味がある方はぜひ御覧ください。
今回は、01Night 「百貨店・小売の未来はどうなっていくのか? 〜 Post-COVIDの新しい世界を考える 〜」のイベントレポートを書いていきますので、宜しくお願い致します!
▼この記事はこんな方におすすめ
1.新規事業・起業を検討されている方、実施している方
2.百貨店・小売業界の方、この業界に興味のある方
3.新しい業界の変化に興味のある方 など
*こちらの記事の内容はYoutubeでもご覧いただけます!
後日掲載
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【オンライン・無料】0→1Night
e-Commerceの発展により、世界的に百貨店、小売の世界は大きく変わってきております。また、昨今のコロナウイルスの影響は極めてこの業界に多大な変化をもたらしそうです。今回は百貨店の経験者をお招きして、この業界の未来に関してお話しようと思います。是非、本業界に限らず、多くの方のご視聴をお待ちしております。皆さまの何かのお役に立てましたら幸いです。
▼ 登壇者
・鈴木一正
1990年3月慶應義塾大学経済学部卒。同4月に株)三越へ入社。94年9月より労働組合専従となり、人事・賃金制度設計、勤務時間の設計と労働時間管理の徹底、福利厚生諸制度の再構築などに取り組む。2010年7月より三越日本橋本店お得意様営業部へ職制復帰。営業職の教育担当を兼ねながら、お買上高の伸び悩む顧客を対象とした再活性化と新規顧客開拓を担当し、部門トップの業績を継続。
2018年3月(株)三越伊勢丹退職。同4月より中央大学大学院戦略経営研究科戦略経営専攻にて、マーケティングを中心に学ぶ。20年3月修了。「優秀論文賞」及び南甲倶楽部賞受賞。
19年1月よりお得意様育成事務所スズセイとしてコンサルティングを開始。20年4月より中央大学大学院中村博研究室・アジアショッパーインサイト研究会スタッフ。
▼モデレーター
・合田 ジョージ
株式会社ゼロワンブースター / 共同代表・取締役
MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計、国際アライアンスや海外製造によるデザイン家電の商品企画。村田製作所にて、北米およびMotorolaの通信デバイス技術営業後、通信分野の全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社のマーケティングや海外展開を指揮、KDDIグループによる買収後には、M&Aの調整、グループ子会社の海外戦略部部長。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレーターをアジアで展開中。
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コロナと経済状況の見通し
鈴木さんはキャリアを株式会社三越からスタートされており、百貨店や小売などのバックグラウンドが豊富な方になります。
鈴木さんから、まずは最初に本日の結論をいただきました。
コロナで環境は変化するが、目の前の「市場浸透」への貢献であったり、「ターゲットへのエッジ立て」であったり、これらについて戦略を立てて、活動することが重要ということになります。
当然、コロナウイルスで所得の水準が落ちたり、コロナの収束が見えないこと(=Withコロナ)であったり、が想定されます。
ここで、ジョージさんからは「マクロ環境的にコロナで市場が小さくなる中で、どう企業は活動すべきか」という問いかけをいただきました。
鈴木さんからは、「ニッチは取れる、ターゲットを明確に」を意識していくことが大事ということで、企業理念の立ち返る(従業員の維持、売上げアップ)ことが大事ということでした。
流通業・小売業は、人口減少と高齢化を意識して、10年の戦略を行わないといけないということです。
百貨店・小売店はどうすべきか?
そして、下記のような質問もあり、本日の本題である百貨店・小売店のお話に移ります。
・コロナ前から多くの百貨店、小売店が苦戦していました。百貨店、小売店ならではのお話をお願いします。
・百貨店はニッチとは真逆の存在で、売り上げ至上の存在ではないですか?百貨店は変われるのですか?
・売上上位の店は主にインバウンド効果によるものではないでしょうか。インバウンドに期待出来ないこれからは、どうなるでしょうか
・街全体、エリア全体が百貨店なので、既存百貨店は無くなっていいのではないですか?その結果が地方百貨店の閉鎖ではないですか?
(詳細な回答は、後日掲載の動画をご参考いただけますと幸いです。)
鈴木さんからは、百貨店・小売店こそニッチで売上を立てていく存在だとしています。
ここで、百貨店業界の上位店舗の売上で見ると、倒産の他方で、売上の集中が見えてきます。
無視できないのが、ECの台頭で、アマゾンなどが色々な百貨店から売上を奪っていっている現状もあります。
他方で、アマゾンは物流体制がネックになる部分であったり、リアルチャネルへのD2Cの進出など、いわゆる、リアル店舗の逆襲、リアル店舗の価値の高まりがあるわけですね。
ウォルマートのように、オンラインとオフラインのマージがより強まる可能性があるそうです。
具体的には、ニッチ戦略(特定ターゲット、例えば高齢者顧客やインバウンドなど)に応じて、オフラインの対面のほうがいい商売も出来たり、オンラインに適した商売も出来るということです。
しかし、百貨店の売上の現状は、上位2割の顧客で8割の売上を上げており、これらの上位機顧客に対する優遇施策(FSP)をしすぎることで、顧客が切り捨てられ、縮小均衡していってしまっています。
このような短期主義では、このままでは厳しいですよね。
アメリカでも、百貨店の破産のニュースもよく聞きますね。
であるからこそ、顔が見える担当者が、目の前の顧客に対して、顧客との信頼関係を築くことの価値に立ち返ることに意義があるそうです。
また、変にイノベーションを求めるのではなく、企業理念に立ち返った時に、顧客にどんなニッチを届けるのか、戦略を立てるのか、ということを個社ごとに考えていくことが大事なんですね。
企業理念から、顧客貢献(ニッチ)を考えることが大事なんですね。そうであれば、既存の百貨店事業の改善を行うことの価値は理解できます。他方で、経営層は既存に依存しない新規事業を行いたいこともありますか?その新規事業が既存ビジネスとシナジーを探す際に、コロナウイルスの影響でリアルの価値とシナジーを起こすためにはどうすれば?
他方で、こちらの質問にあったように、新規事業を既存事業から離れて、飛び地を狙おうとする傾向は、やはり鈴木さん曰くあるようですが、新規事業を意識しすぎて、既存の顧客を軽視するのは正しいのか?という問いかけがありました。
これは、新規事業あるあるかと思いますが、新規事業が独立しすぎて、既存事業とのシナジーがなさすぎる、「既存の顧客から目をそむけてしまっている」ことが現象としても起こっています。
最後に
そして、最後に、鈴木さんから顧客の消費行動に目を向けて、どう変わっていくのか、考えていきたい、とのお言葉をいただきました。
どうしても、今の時代は、我々も応援している側ではありますが、新規事業に傾倒しすぎて、既存事業の改善を軽視してしまうことがありますよね。
これは悩ましい問題ではありますが、鈴木さんからは、一部の偏った経営コンサルティングからの意見ではなく、現場社員の声を吸い上げて、展開できる事業はあると思う、という示唆深いお言葉もいただきました。
鈴木さんからは「百貨店への愛を感じる」というコメントも皆様から頂戴しましたが、現場の社員の皆様と経営陣が顧客に向き合い、百貨店が提供すべき価値に立ち返ることが大事なのかもしれないですね。
*こちらの記事の内容はYoutubeでもご覧いただけます!
後日掲載
ご案内
以上で、「百貨店・小売の未来はどうなっていくのか? 〜 Post-COVIDの新しい世界を考える 〜」の01nightのレポートを終わります。
鈴木さんのよる百貨店に対する分析が非常に愛があり、既存の売上が厳しい産業におられる方々にとっては、百貨店のみならず、参考になるお話が聞けたのではないでしょうか。
顧客はだれか、新規事業や起業ではなくても、見失うことがあり、どう貢献していくかは常に立ち返りたいですね。
さて、今後のイベントはこちらから、案内を御覧ください。
これまでのイベントの記録はnote、もしくはYoutubeでもご覧いただけますので、ユーザーフォロー&チャンネル登録のほど、よろしくお願いいたします!
ゼロワンブースターへのお問い合わせは、こちらのフォームからもしていただけますので、ご興味がございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
また、株式会社ゼロワンブースターでは、採用活動を積極的に行っています!
事業創造に興味がある方、ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!
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Writer:Tomita Itaru(twitter@ItaruTomita7997):起業のご相談や事業の壁打ち、新規事業のご相談などお気軽にDMいただければと思います!
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