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【01night】 オープンイノベーションを 成功に導く方法 〜その実際と秘訣・01Booster創業者対談〜
皆様、こんにちは!ゼロワンブースターの冨田(@ItaruTomita9779)と申します。
ゼロワンブースターは、「創造をルーティンに」をビジョンにアクセラレーターをメインに運営している会社です。
ゼロワンブースターでは、01Night と表して、オンライン配信を積極的に行っています!
前回は、弊社のシニアマネジメントから今後のキャリアや仕事観について聞いてみました。イベントレポートにご興味あれば、下記をご覧ください!
今回は、01Night 「オープンイノベーションを 成功に導く方法 〜その実際と秘訣・01Booster創業者対談〜」のイベントレポートを書いていきますので、宜しくお願い致します!
▼この記事はこんな方におすすめ
1.オープンイノベーションに携わる方
2.大手企業でベンチャー連携を検討されている方
3.ベンチャーで大手企業との連携を検討されている方
4.地域自治体等でオープンイノベーションを検討している方
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【オンライン・無料】0→1Night
01Boosterはコーポレートアクセラレーターを中心にオープンイノベーションの取り組みを多数運営した実績があります。オープンイノベーションをどうやって進めていったらよいか、あるいは海外ではどうやっているのか、どうやったら成果や効果が出せるのかなどを語ります。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです。
▼登壇者
▼トークテーマ(変更する可能性がございます)
・オープンイノベーションでの大手企業側の考え方、準備、実行
・ベンチャー側の考え方
・オープンイノベーションで重要なカタリストの役割
・オープンイノベーションの目的、成果は何か
・実際の事例 等
〜 などをベースに質疑を頂戴しながらインターラクティブに進めます。
▼登壇者
・鈴木 規文
株式会社ゼロワンブースター / 代表取締役CEO
99年カルチュア・コンビニエンス・クラブ⼊社、管理部門を統括するコーポレート管理室⻑。東証マザース上場、東証1部指定替えプロジェクトメンバー。06年エムアウトにおいてアフタースクール事業「キッズベースキャンプ」を創業するとともに、兼務で新規事業開発シニアディレクターを歴任。同事業を東急電鉄に売却、3年間のPMIを経て、同社取締役退任後、11年事業創造アクセラレーター01Boosterを創業し、起業家⽀援、企業向け新規事業開発⽀援事業を⾏っている。
・合田ジョージ
株式会社ゼロワンブースター / 共同代表・取締役
MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計、国際アライアンスや海外製造によるデザイン家電の商品企画。村田製作所にて、北米およびMotorolaの通信デバイス技術営業後、通信分野の全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社のマーケティングや海外展開を指揮、KDDIグループによる買収後には、M&Aの調整、グループ子会社の海外戦略部部長。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレーターをアジアで展開中。
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そもそものオープンイノベーションとは?
(今回は、弊社の共同代表の対談になります!)
鈴木さんから、オープンイノベーションの認識をまずは合わせましょうということで、ヘンリーチェスブロウ曰く、オープンイノベーションは方法論ではなく、パラダイムや認識になるということです。
ヨーロッパでは2016年くらいから、オープンイノベーション2.0と言われるようになって、特効薬とかではないという注意点と、主語が企業や個人ではなく、「エコシステム」になってきていたようです。
ここで言うエコシステムは、勝者総取りではなく、ベンチャーも大企業も共同体として、繁栄していく思想になるんですね。
オープンイノベーションは、Eventual Success と、2.0では言われているように、計画的に起こすものではなく、コミュニティに貢献することが結果的に利益を得ることになる、ということです。
イノベーションの世界では、利他主義の結果が、自社に利益をもたらす、ということを鈴木さんも実務の中で感じるそうです。
鈴木さんの実感をまとめてみると以下のとおりですね。
・解決ツールではなく、ニューパラダイム
・合理的計画的ではなく、エコシステムが生む結果としてのEventual Success
・相互が主観性を持てるエコシステムが主語となる。
オープンイノベーションというと、スタートアップ探しや、大手企業の新規事業のためのツールとみなされがちですが、実は合理的な成功は見えない結果としての成功なので、コミュニティへの貢献が本質的には重要なんですね。
他方で、ジョージさんから、4半期決算や株主資本主義による短期主義が、中長期的な活動、イノベーションを阻んでいることをご指摘いただきます。
皆さんも働いている中で、実感されるポイントかと思います。
個人と組織のイノベーション活動へのGAP
ここで一つ質問をいただきました。
これまでコーポレートアクセラレーターを開催してきた企業さんのうち、どれくらいの企業が「利他」を理解されてるのしょうか?感覚的に。 やはり、自社の儲けに繋げたいという意識が強い気がします。
コレに対して、スタートアップへの利他的な行動を行う人は多い一方で、個人が組織の意思決定に問われてしまうことは頻繁に起きている、という話が出てきました。
会社に対して、どう利益を上げるのか、を短期的には訴求できないと、組織の論理が潰されてしまうんですね。
そのようにならないために、鈴木さんは大手企業の役員の方に対して、気をつけるべきポイントを対話を通して確認されるそうです。
他方で、スタートアップも大手企業の意思決定を慮ることも必要なようで、相互理解がエコシステム創りに貢献するんですね。
そのために、カタリスト(大手企業側にスタートアップと大手企業のアセットにアクセスすることを橋渡しする人)を活用して、対話の架け橋を創ります。
更に、このような質問もありました。
大手企業の社員ですが、社内ではオープンイノベーションを業務委託と勘違いしてる人かいます。どのように違いと効果を説得すればよいでしょうか
この質問に対して、鈴木さんからも「悩ましい」と率直な感想を述べました。
大手企業の方々は理解が出来るが、組織の論理に引き戻されてしまうので、難しいポイントだと指摘しています。
オープンイノベーションは、ここの組織の論理を、スタートアップへの探索と、大手企業の深化を両立して、いわゆる両利きの経営にも寄与する可能性があるそうです。
ジョブ型とイノベーションの可能性
次に、こんな質問をいただきました。
OIが重要視されるようになり、さらにジョブ型も広がり、、今後の働き方はどのように変わっていくでしょうか?
ご質問の通り、鈴木曰く、今後の働き方は、特定組織への依存ではなく、ジョブ型になりそう、というのはあり得るそうです。
また、このような議論に対して、鈴木からはオープンイノベーションがよりやりやすくなるかも、との言葉がありました。
つまり、企業への依存が弱くなると、組織の論理ではなく、個人の思いや社会の課題に向き合うことが出来るので、よりイノベーションへ本質的に取り組むことが出来るかもしれない、という示唆ですね。
イノベーションへトライし続ける。
更に、KPIマネジメントという観点から、こんな質問をいただきました。
オープンイノベーションのKPIはなんなのでしょうか?
鈴木曰く、もしKPIを量るならば、利益や成功ではなく、トライの数を数えるのが大事、だそうです。
というのも、実行しないと成功もないので、とにかく挑戦を奨励しているからですね。
当然、損失許容な金額は設定しながらも、挑戦し続ける仕組みを作れるのであれば、イノベーションの活動が回り始めるかもしれないですね。
対して、大企業のトライに対して、スタートアップの方でしょうか、こんなご質問がありました。
大手企業主催の『オープンイノベション』を掲げたハッカソン、ビジコンなどに何度も優勝&入賞しています。しかし、その後ほとんど進まず、「アイデアは欲しいがお前達はいらない」という感じで、企業側はイベントが終わった事で、『やり終えた』感じです。大手企業の方々もこのコメントを見ていると思い、何とかならないものでしょうか。
鈴木さんからは、結局はハッカソンやアイデアソンという行為が、大企業が本当にオープンイノベーションに取り組もうとしていなければ、意味がないので、参加しなければいいのでは?とのアドバイスいただきました。
アイデアソンやハッカソンを否定するわけではないのですが、オープンイノベーションが「イノベーション劇場=慰め行為」になっていたことも直近まではあったのかもしれません。
他方で、景気減退にともなって、ゼロワンブースターに対する問い合わせでも、本気でイノベーションに取り組もうとする企業も増えているのも事実です。
最後に
さて、オープンイノベーションについて、色々なご意見を皆様からいただきましてありがとうございました。
ここで、鈴木さんからは最後の一言として、「色々と偉そうなことを申し上げたが、大手企業との対話をしながら、悩みながらオープンイノベーションに取り組んでいる。ぜひまた一緒になる機会があれば、一緒に頑張りましょう!」と、
ジョージさんからも「Post-Covidということで、GDPが20%落ちることもあり得る。本気で変えたいなら、会社を変えたり企業をやめたりする時代が来たので、一緒になって世界を変えられたら良いですね!」とのエールを頂きました!
また、議事録で参加いただいた、Saki Kitamuraさんからグラレコのイベントレポートをいただきました!Kitamuraさんありがとうございます!ぜひ皆様も御覧ください!
ご案内
以上で、「オープンイノベーションを 成功に導く方法 〜その実際と秘訣・01Booster創業者対談〜」の01nightのレポートを終わります。
オープンイノベーションというと、ツールのイメージは本当に多いですし、顧客の皆様からも、新規事業のためのオープンイノベーションと、言われることもたくさんあります。
他方で、本当にイノベーション活動や探索する活動をされるのであれば、中長期的な目線でコミュニティを創る、貢献する利他主義が必要なのかもしれません。
今後のイベントはこちらから、案内を御覧ください。
ゼロワンブースターへのお問い合わせは、こちらのフォームからもしていただけますので、ご興味がございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
また、株式会社ゼロワンブースターでは、採用活動を積極的に行っています!
事業創造に興味がある方、ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!
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Writer:Tomita Itaru(twitter@ItaruTomita7997):起業のご相談や事業の壁打ち、新規事業のご相談などお気軽にDMいただければと思います!
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