これからの新しい住まいと暮らし方
お久しぶりです。
今回、ITAKURA LIFE住宅コンペというものがあり、群馬にある板倉ニュータウンの土地候補が5つある中の一つを住宅設計しました。
と言っても実際に受賞されても経つわけでなく、住み手の方が選んでもらうという面白い企画コンペです。(一般投票制で選ばれた方が可能性は上がるのかもしれませんが組織で参加されているところもあるので勝ち目なしかなw)
今現在、コロナで新しい働き方、暮らし方の定義が変わろうとしている中で
自分ならどういう間取り、暮らし方を提案するだろうという興味本位と
お仕事の依頼が来たらなという大きな期待wを込めてチャレンジしてみることにしました。
1.デザインを考える前に
今回、デザインを考えるに辺り、現在この地に住む方の想いを書いた家族時間の作品を読む機会がありました。
そこには自然と子供と仕事と家族と共存と色々な思いがありました。
実際に現地に行き土地の雰囲気、周りの雰囲気を観たり
距離としては北千住まで1時間、東京駅までは1時間半ぐらいなので
在宅勤務、リモートワークに適した距離感で、周りには自然もありスーパーもあったりこれからも発展できる余剰をたくさん残しつつのんびり暮らしには素敵な場所でした。
2.ターゲットは東京からの移住者
今回のコロナで、東京で働かなくても仕事ができると分かってきた人たちが
地方へと土地を探している人が増えてきているそうです。
なので、これまでの家の間取りだとやりにくかったであろうリモートワークのしやすさや、家にずっといながらも程よい距離感を保てる間取り空間を考えることにしました。
3.実際の敷地
5つのタイプがある中で一つだけちょっと面白い土地があったので
この写真の土地にしました。
4.間取りプラン
a.はなれのある間取り
都内では敷地の狭さでなかなかできず、地方でも豪邸などにしかないイメージの【はなれ】を住宅に盛り込みました。
今回のコンペで一組だけ同じ考えの方がいらっしゃったのですが私のは完璧に独立した【はなれ】提案です。
これからのリモートワーク、在宅勤務に合う提案をしてみました。
私自身、事務所兼住居での住まいなので普段から在宅勤務なのですが仕事とプライベートとの線が引きづらいんです。
私の場合は仕事スペースと住居スペースとのラインを一段上げて気持ちを切り替えるという風にしてみたのですが実際は難しいのを現実で失敗して学びましたw
実際に周りの話を聞いていてもコロナでリモートワークなどが増えてお子さんがいる家庭だったりご夫婦だけでも、お互いが在宅勤務などの環境が増えて家での過ごし方暮らし方、部屋がもっと欲しいなどの間取りの考え方が変わってきていると思います。
そして、あえてメインの建物と離したのは、色々な雑念誘惑があるので断ち切るため、一度外の空気を感じて、気持ちを切り替えるため、リモート会議のしゃべりを気にせず喋りまくれる、こんな【はなれ】があれば新しい暮らし方も楽しめるのかなと思いました。
もう一つ、余白としてあまりデザインしていません。
実際にここで最優秀賞を取ったからとはいって家が建てられるわけではないのですが、実際に応募された住宅は基本的に建築基準法を調べながら設計されているもので建てることができます。ここで買う住み手が色々な建築家、ハウスメーカーがデザインしたものを見てイメージを浮かべてもらい実際に住宅のご依頼がいただけるというシステムという面白いコンペです。
なので本当に建てるとなったら色々と話して決めていけたらという余白と
私自身、住み手の方も家に手を加えてほしいんです。
そうすることで家への愛着が更に増してずっと家にいたくなる
楽しい住まいになるのではないかと思っています。
住宅のはなれでイメージしやすいのは、『タッチの勉強部屋』
サイトに飛べるようにしたのですが、離れは建築基準法上の結構な条件があります。
1つの敷地には1つの建物が原則。
なぜって聞かれると私も知りたいですw
ですが、ざっと説明をするとメインで使うようなお風呂、キッチン、トイレなどの設備機器がなければ、付属の建物として離れを設けられる。
※あくまでざっくりですよ!!ほかにも色々とクリアしなければいけない条件があったりはします。
b.中庭
この中庭は良い味をと全体の調和を図ります。よく見かける中庭より広くしました。
というのも中途半端な広さは何にもできないからですw
この中庭で住もうと思えばキャンプみたいに住める空間です。
ここも絵ではデッキにしていますが、部分部分で切り抜いて畑にしてもいいし、住みながら変えられる空間です。
c.読書階段のある間取り
住宅設計をする時はいつかやろうと何年もずっと寝かせていた読書階段というアイデア。
階段って正直上り下りできたらいいみたいな場所にされがちで、なんなら階段の部分はもったいないとされるぐらい寂しい扱いの場所ですw
そんな住宅階段の概念を変えてあげたいと思っていました。
商業施設のような階段でくつろぐみたい階段を住宅に取り込む。
『ただ何々するだけ』という想い空間にエッセンス、機能を持たせることで
面白いものが生まれてくる。そんな読書階段をど真ん中に。
階段下もデッドスペースにならないように靴の収納から本の収納、第二のパントリー的なみっちり下も有効活用できるデザインです。
あとは群馬県で体験したスチームサウナ。
コロナのせいで、うちに入れることができなくなったスチームサウナ。泣w
をこちらの住宅に入れました。
スチームサウナ入って、水風呂に入り、中庭で整える。
最高だと思うんですよ!
d.将来を見据えて
部屋数問題はどこの住宅でもあると思うので部屋を仕切れる将来的なレイアウトを混ぜ込んでいます。
まとめ
「はなれ」と「中庭」と「読書階段」のある暮らし
してみませんか?
他にも細かい説明をすると短編小説並みになりそうなのでこの辺でw
ちなみに一般投票もできるのでもし良かったら
【1-⓫】②「はなれ」と「中庭」と「読書階段」のある暮らし
に入れてはほしいですが他の方の住宅案もあるので今後の住まいのご参考に
観ていただけたら面白いかもです!!
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私の案は【1-⓫】②「はなれ」と「中庭」と「読書階段」のある暮らし
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