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Romaのオベリスクに恋してpart1
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私は、まずローマの泉に魅せられ泉巡りをしていて、ある時ふと気がついた。
「有名な場所には、必ずあり映り込む柱は、何?」
ってのがはじまり。
調べたら、オベリスクだと知った。
現在、世界に大型で野外に立っているものとしては全部で30数本しか残っていません。
約半数は、イタリアにあり、そのうち13本も、Romaにあるのです。
オベリスクは、権力者の象徴。
古代エジプト王が作り、ローマ皇帝達がこぞって持ち帰り(または、レプリカを作らせ)
法王たちが掘り起させ、
一流の芸術家たちに飾り付けを施し、時代を超えたコラボ作品に甦らせ、現代の私達を魅了する⁈
「何故権力者たちは、こぞって魅了させられ、莫大な資産を投じたのか」と思うだけで、萌え~ってなるのは、私だけ??
って事で、まずは、ローマのオベリスク巡りをコンプリートするのを目標にはじめました。
イタリア,ローマ (高さの順) からご案内いたします。
1. ラテラン・オベリスク
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ広場
高さが 32.18m、重量は 455トン。現存する古代オベリスクの中で世界最大。
もともとエジプト、ルクソールのカルナック神殿にあったもの。
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オクタヴィアヌス(ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス帝,在位,B.C. 27 ~ A.D. 14)がオベリスクに惚れこみローマに持ち帰ろうとしたが、大きすぎて実現できず。
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その300年後に、皇帝コンスタンティヌス1世(在位,306~337)アレキサンドリアまで運び、自らの新しい都コンスタンチノープルに立てようと考えていましたが、実現しないうちに他界。
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息子の皇帝コンスタンティウス2世(在位,337~361)がその計画を引き継ぎましたが、
コンスタンチノープルでなくローマに運ぶ。
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357年チルコマッシモに移築。
すでに立っていた1本のオベリスク※ポポロ広場にある「フラミニオ・オベリスク」の隣に並べて立てられていた。
その後理由は、不明だが倒れ、風化忘れ去られる。
16世紀になって再びエジプトブームが興り、時のローマ法王シクストゥス5世
(在位:1585年 - 1590年)の指示で探索。
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困難なオベリスク
1587年に3つに割れたオベリスクが,地下7メートルの深いところに埋まっていたことがわかる。
1年以上かかり掘り出されたオベリスクは、頂点にキリスト教の十字架が取り付けられ、
1588年8月3日現在地サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ広場に立てられた。
世界最大…重機もなく…どうやって⁇
オベリスクを持ってくるためもあり、区画整理をし道を整備したそうです。
オベリスクにロープをかけて、たくさんの滑車、テコの原理など、最後は人力と馬力…
800人と140匹の馬で立て起こせそうです。
古代エジプトも古代ローマも16世紀も力学の半端な!と
見上げる度に鳥肌が立ちます。
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オベリスクが今あるのは、シクストゥス5世とドメニコフォンターノのおかげと言っても、過言でもない。