茶箱のお稽古 202106
6月は茶箱のお稽古を。
野点の初出は“南方録”で、
秀吉さまがたいそうお気に召した!と書かれていると前回書きましたが、茶箱も、この時に生まれています。
「茶道具入組たるをも茶箱と云」と。
小箱の中に自分のお気にりの小さきものを詰めて、お気に入りの道具達が織りなす世界観を持ち運び、野点は、その美意識と借景とを楽しむ機会となるわけです。
ラトルズさんから2004年に発売された『茶の箱』、赤木さん、内田さん、安藤さん、ヨーガン・レールさん、長谷川竹次郎さんらによる道具の取り合わせの妙が、はんなりと美しい写真で綴られています。この本で現代の茶の湯の世界にときめいた方も多いと思うのですが、私も大いに影響を受けたうちの1人。
道具が連なるごとに世界観が象られてゆく面白さが、本という小さい世界にぎゅっと凝縮されていて、もうたまりません~。好きすぎて布に包んで、意味もなく持ち歩いていました。笑
その帯には、「ヒトが出会って、この箱ができた。モノが出会って、この箱ができた。」一期一会によりこの世界が作られたと書かれています。
自分で茶箱を組んでゆくのがもう楽しみすぎてたまりませぬ。わたしももう一息で揃いそうです。盆略点前のセットももうしばらくお待ちください🙇♂️
旅先に茶箱を持ち運び、ささっとお茶を点ててくれる素敵な方、いらっしゃいますよね❤︎
この頃は、あまり気づいていなかったんですが、たくさんの素材を組み合わせて、小さな一つの世界を作ったり、逆に一部を切り取ったりすることに、深く関心を寄せるタイプのヒトだったんですよね〜。平面のデザインじゃなくて、立体をリアルに組み合わせてさらに食べられたりする実利がある方に触手が動くというか🤔
料理もビジュアルのデザインもスタイリングも。プランニングもかな。それは今も変わっていないですねー。
モデルはaさん。
繊細な色合いのお菓子は恵那川上屋さんのあじさい、器は井上枝利奈さんのパートドヴェール。お気に入りです❤︎
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