5月17日 『個室de固執』
新幹線の車窓から。走り出した大きな鉄の塊は一瞬にして最高速に達し、私がいた町に見向きもせずに通り過ぎていくのだ。いつにも増して街は暗い。白い光がポツポツと灯る暗闇を、ひたすらに真っ直ぐに駆け抜けていく新幹線は、このまま夜を越えてどこまでも行ってしまうような気がする。
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時間というものは不思議な概念だ。長くも短くもなるし、楽しい時と辛い時で体感速度もまた変わる。私のnote内で再三触れられている話題ではあるが、この時間というもののカラクリについては、更なる研究を進める必要がある。
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さて、最寄り駅に着いたら、私は帰ってすぐ寝なければならない。また明日から新たな1日が始まるから。そう思いながらも、また私は性懲りも無くカフェオレを買ってしまうのであった。外の暗闇に飛び交う白い光は、いつの間にか見えなくなっていた。
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