9月12日『暖色な日』
カイワレのことはそれほど美味しいと思ったことがないのだが、料理の見栄えを向上させるという点ではカイワレに敵うものはない。
たとえばサバの味噌煮、茶色一色の中にみずみずしい緑が入るだけで、サバまでなんだか脂の乗ったように見える。色というのはすごい。戦隊モノシリーズで例えるのならば、ピンクレンジャーのいるシリーズは他のシリーズに比べてどこか柔和に見えるといった感じ。
私が唯一全編見た事のある忍風戦隊ハリケンジャーにはピンクのレンジャーが登場しなかったので、どうも固く強ばったイメージがある。ハリケンジャーたちの敵として登場したジャカンジャのメンバーもみな茶色や灰色などの色で構成されていたのだが、その中で唯一、緑の色みがあるチュウズーボという奴がここでいうカイワレのような存在であったように思う。作中では彼がジャカンジャの中で最初に死亡したのだが、それも色み担当のトッピングとしては運命だったように感じる。ちなみにチュウズーボの弟のような存在だったチュウボウズは濃い寒色のボディであった。
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昔はよくポケットモンスターのゲームで遊んだものだ。思えばこの頃から、色に対しての統一感というか配色なんてものを意識していたのかもしれない。
ポケモンのゲームのシステムとしては、手持ちに6匹のポケモンを所持することができるわけだが、そのポケモンたちの配色が均等になるように私は手持ちのポケモンを選択していた。赤色、黄色、緑色、青色のうち3色は必ずスタメン入りしていたし、残りの枠は黒や白、灰などを詰め込むことで、初めての図工の時間で使ったパレットのように色鮮やかになっていった。機能性よりビジュアルの時代がもうそこまで来ている。
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色合いを大切にしたい。労働の日が寒色であるならば、休みの日はささやかな暖色を。