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いろいろあったクラスを担任するとき④特に心がける指示の出し方

いろいろあった1年間に、子供たちは「教室に入りなさい。」「座りなさい。」「真っ直ぐ並びなさい。」等、注意ばかりされてきています。だから、命令口調は、なるべくしません。

1回めの指示は「並びます!」「教科書○ページを開きます。』などですが、最初は1回でできないことが多いです。その後、指示を通りていくための声かけの仕方が大切だと思っています。

「〇〇しよう〜⤵️」「〇〇するよ〜⤵️」「〇〇する時間だよ〜⤵️」(語尾は下げる感じで)

毎日毎日で腹が立つけれど、淡々とこのような言い方で声をかけます。(もう無理って日もありましたが…。)語尾が上がると、カチンと来る子もいるので、語尾は下げる感じです。大きな声もなるべく出しません。

・東京では、月曜日に全校朝会がある学校が多いです。今は、コロナでオンラインですが、そうでない時は、全クラスが外に並びました。すると、落ち着かないクラスは、時間に揃わず遅れてくる・真っ直ぐ並べない・動く・喋る等、一目瞭然の状況になります。そんなとき、一喝して並ばせることのできる先生もいるかもしれませんが、それも効かない学級もあると思います。

まずは担任、その他専科の先生等で協力して、教室からの送り出し、並べる人、寄り添う人という感じで、日々の声かけを続けます。始まっても、ずっと喋ってしまう子や隣や前後にちょっかいを出してトラブルになる子がいたら、すぐ横や後ろに行って、しゃがんで付き添います。なるべく声は出しません。全体で行われていることを見て聞くことが大切というメッセージをこちらも出し続けるためです。手を出しそうな子は、声を出さずに私が間に入り壁になってできないようにするか、軽く私の手で、その子の手や足を止めます。小声で「さわらないよ〜⤵️」等と声をかけることもあります。

後は、学校全体で、朝会を長くしないと決めることも大切です。
千葉で育った私は、全校朝会の経験がなかったので、若い頃、なくしたいと学校評価に出して叱られましたが、今でも、なぜあるのかについて完全に納得してはいません。ある校長先生は、全校の様子がわかるとおっしゃっていました。毎回の話が素晴らしい校長先生もいました。また、校長先生の話や生活指導の話を全体で共通確認し、校内の良かったことや頑張った児童を認知することが、学校としてのまとまりにつながっていると感じた学校もあったので、有効な朝会もあると思っています。

話がそれましたが、崩壊学級では、普通の学級でなんとなくできていることを普通に行うことがとても難しいです。しかし、それは、ストレートに思いを出してくるからでもあり、崩壊学級で難しいことの中には、改善していくべき点も含まれているなと思います。

授業は進行パターンをある程度決めることで指示を減らす

日々の授業では、指示をなるべく出さなくて済むと、命令口調も減ります。

・特別支援の方法の一例として、1時間の流れを最初に示すというのがありますよね。毎回きちんと掲示している先生もいらっしゃいますが、私はそういうことを続けるのが結構苦手なので、授業そのものの進め方を、クラスの状況に応じて、教科ごとに大体決めてしまっています。

例えば、国語なら、音読や暗唱などで声出し・漢字学習・今日の学習という感じです。チャイムがなった瞬間に、すでに暗唱できているものの題名を言います。(何も用意していなくても、ひとまず参加できるから。)すると、気づいた子が暗唱を始めます。その声が聞こえると、他の子も気づいてひとまず声で参加しつつ席に着きます。廊下にいる子も大体は、その声が聞こえると戻ってきます。本来は休み時間に準備すべきですが、暗唱の間に気づいて準備をしていれば良いことにしています。これで、「教室に入りなさい。」「座りなさい。」「静かしなさい。」「準備をしなさい。」などを言わなくてすみます。「暗唱が終わっても準備できていない人は、まさか、いませんよね。」と言いつつ、出していないこのところへ行き、出してあげようとすることもあります。(大体は、そこで自分でできますと出す子が多いです。)
また、教室に揃わないクラスの時は、次に、音読練習したいところとどんな練習をするか指示を出して、「先生は〇〇さんを迎えてくるね。」と言って、連れてきます。「そろそろ、戻るよ〜⤵️」と言いながら。(追いかけっこはなるべくしません。今日は、この子と勝負の日だというときくらいしか。管理職や主事さんに連絡して、見守りつつ。)
漢字は、学習方法をある程度パターン化すれば、多くの指示を出さずとも進みます。そして、今日の学習へ…。

「○○小スタンダード」とかにある授業開始の挨拶等は、難しいクラスでは、それでストレスが溜まるくらいなら、しません。担任とは、朝と帰りの挨拶をしっかりすればいいことにします。担任以外の授業では、その日初めて会うのですから、しっかりするように教え、毎回挨拶場面には立ち会うようにします。

他の先生にも言い方を揃えてもらう

自分だけでは、なんともならず、他の先生に支援に入っていただくともありますよね。

・給食準備時間などは、一番子供が出て行って帰ってこないときです。私は、専科の先生などに廊下にいていただき、「中に入ろうね〜。」「教室に入るよ〜。」といった口調で声かけしてもらいました。私は、その間に当番だけは絶対サボらせないという気迫をもって、当番に準備をさせます。

・授業中に支援員さんに入ってもらえる場合も、「〇〇しようね〜。」等と話してもらいます。支援員さんには、子供を励まして少しでもやる気を出させてほしいし、子供自身が困ったときに頼れる存在であってほしいからです。どうしても叱らなければならない場面は、担任である私がします。
 支援員さんとの連携は、とても重要です。たまに、はみ出てしまう子を支援員さん任せにしている先生を見かけますが、そうすると、その時は楽かもしれませんが、むしろ崩れは広がっていくように思います。支援員さんとの仕事の分担はしっかり考えて決めていく必要があります。
 支援員さんに失礼なことを言ったり、特に叩いたり蹴ったりした場合は、校長室に連れていくなど「ただ自分がふざけるのとは次元が違う」ことをわからせて叱り、親にも連絡してきました。道路でやったら捕まることは、絶対にやっちゃダメだよと説明しています。

・専科の先生とも、以上のようなことは共通理解してお願いしていました。その上で、行事の取り組み等でも、叱らなくてすむ状況を一緒に考えました。例えば、音楽会などでは曲の選択を「ずっと動いているこがいても目立たない」テンポ速めの賑やかな曲(ラテン系とか)にしてもらうとか…。


いろいろと話が広がってしまいましたが、今日は指示の出し方とそこに続く声かけの仕方について書きました。

次回は、いろいろやってしまう子達にどう対処してきたかを書きたいと思います。




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