未完成婚で母になる!?#10 本当の再構築、2ヶ月半ぶりに夫と触れ合うも…
夫と結婚し、一緒に暮らし始めてから約半年、未完成婚を発端にその他も色々あって
離婚寸前ギリギリまで何度もいって、新婚半年のうちの5ヶ月間は、正直生きた心地がしなかった。
新婚が一番楽しい幸せな時期……ではなかった……
残念ながら、うちの場合は……
もともと夫がアセクシュアル気味なうえに、関係もギスギスし、あらゆるスキンシップが消え去って2ヶ月半が経過した。
それでも、お互いに好きな気持ちがあったということなんでしょう、たぶん!
どうにかこうにか和解をして、再構築の道を歩みつつある、今日このごろ。
スキンシップを、どうやって、いつ再開するのか…?
ここ最近の私の密かな悩みだった。
夫から、スキンシップを求めてくることはない。
もともとないんだから、こうなったらもっとない。
私から、スキンシップ再開の一歩を踏み出さなければ……
本当に何もない夫婦になってしまう………
何度もずっと私は、「夫とセックスがしたい」と書き続けていて、「いつか夫とセックスができる」と信じている。
のだが………
しかし………
ここ最近めっきり、性欲そのものがなくなってしまった……
夫としたいと………思わないのである…………
あれだけセックスしたいと思ってて、セックスがないことに苦しんでいたのに……
色々あったことに、それなりに決着をつけたり
セックスするより前に、子供をつくる覚悟を決めたりした結果……
なんというのか……
夫を………男として………
見れなくなってしまった………??
まぁ、結婚して何年も経てば、もう家族になってしまって、夫のことを男性として見れなくなるってのはよく聞く話で(その逆も然り)
いずれそうなるのかな〜位には思っていたんだけど…
え……もう、その領域?
新婚で一緒に暮らしてまだ半年、セックスもできてないのに、もうその領域…!?
なんか、ヤバくない!?
私からスキンシップを再開しないといけないのに、スキンシップしたいと特に思わない……
自分から動くのが、もうめんどくさいし、正直疲れちゃった……
でも、たぶん、これは……一時的な現象で…
おそらく……
新婚からずっと、夫と一切のスキンシップがない結婚生活なんて、私は望んだことはない。
今、ここで、流れを変えなければ!
一度のセックスもないままに、スキンシップゼロの習慣ができてしまう!!
未来の幸せのために!がんばれ!!私!!!
夫のことが嫌いじゃなくて、好きなんだ。
だから……できるだろ!?頑張って!!!
こうして、私はついに勇気を振り絞り、夫に伝えた。
「私が、めちゃくちゃに荒れたのは、妊娠できるギリギリの39歳で子供が欲しいのに、セックスがなかったからです。
だから、セックスと子づくりを切り離しました。
セックスよりも先に、子供を作る覚悟をして、あなたのもとに戻ってきました。
セックスはいくつになってもできるけど、子供は本当に今しかない。
あなたが私とセックスしてもいいかなって思うまで、待ちます。
子供を先に作ると決めたなら、セックスを待てるから。
いつかできると信じて待ちます。
待ってるけれど、信じてるけれど…でも、ときどき、苦しくなることがあります。
何もなくて、不安になって、寂しくて辛くなります。
だからせめて、お願いだから抱きしめてほしいです。
あなたのことが好きだから、抱きしめてもらいたいです。」
(この決意を決めるまでの話はこちら↓)
https://note.com/0128flamingo/n/n5cbef31892bf
こうして、泣きながら思いを伝えて、
ついに!!!!!
2ヶ月半ぶりに、夫と抱きしめあった。
夫の凍りついていた心が、やっと本当に溶け始めたと感じた。
長かった………
とてもとても辛くて長い、数ヶ月だった。
夫も少し泣いていた……
夫は夫で、苦しかったんだろう……
勇気を出して、一歩踏み込んだ話をしたことで、もうひとつわかったことがあった。
夫は、私が荒れる前の、一緒に暮らして1~2ヶ月目くらいに戻ることが再構築と思い、
「あの昔の地点に戻れるのか、いや…もはや、戻れないのでは…?」と、不安になっていたようだ。
私にとっての一緒に暮らして1~2ヶ月目は、表面上は穏やかに過ごしていたが、心の中は不安と悲しみでいっぱいで、ほぼ毎晩眠れず泣いていた時期だった。
「なぜ、この人は私のセックスの誘いを断るのか?」
「なぜ、この人は妻である私に、自分から指一本触れてこないのか?」
「この人は、本当は私のことが好きではないのでは…?」
「この結婚は、失敗だったのか!?」
アセクシュアルという言葉もやっと知ったばかりで、夫の気持ちもわからず、これからどうしたらいいのか、途方にくれていた。
そして、私はそんな自分の気持ちをまったく夫に見せず、伝えず、我慢して我慢して我慢して、どうにか笑っていた日々だった。
「私は、あの時期には戻りたくないよ。新婚なのに、子供が欲しいのに、なぜセックスがないのかもわからなくて、辛くて悲しかった。
散々やりあって苦しみ抜いた結果、どうなるかはわからないけれど、関係をやり直して不妊治療に進もうとしている、今のほうがよっぽどいい。
私にとって、一緒に暮らして1〜2ヶ月のあの時期は、まったくもって戻りたい地点じゃない。」
夫に伝えた。
夫は、「あ~〜〜〜そういうことか!やっとわかった。元に戻すんじゃないのか!まったく新しい道に進むのか!」と、合点がいった顔をした。
再構築と言いながらも、何かまだ、わだかまりが残っていると感じていた理由が、私にもやっとわかった。
2人が思っていた「再構築」の地点が違っていたのだ。
夫は、2人が離婚ギリギリまでいくより前の地点を
私は、2人が離婚ギリギリまでいった後に広がる、新しい未知の地点を、目指していたのだ。
お互いの思いの違いに気づき、「今」を再構築のスタート地点とすることを、夫婦2人で共有した瞬間だった。
やっとやっと、本当の和解のスタートに立てた。
やっとやっと、思いを伝えることができた。
やっとやっと、夫と触れ合えた。
本当にうれしい。
心からうれしい。
なのに………
抱きしめ合っても、キスをしても、その先に進みたいとまったく思っていない自分に、心の中で密かに動揺した。
私の性欲は、どこへ行った???
我慢してるあいだに、どっか行っちゃった???
いつか、戻ってくる……よね………??
今まで色々ありすぎて、きっと疲れちゃってるだけ……のはず……だ…………
ともかく!!
今は、そこを深く考えるな!!!
本当の再構築のスタートに立てたことを、心から喜ぼう!
よく頑張った!!!
私と夫よ!!!!
せっかく縁あって結婚したんだからね。
未完成夫婦の私たち、「今」またスタートしよう。
画像:エドワード・バーン=ジョーンズ「婚姻の祭壇」の一部