母親からの電話は屁をこいてしまった話だった
これから面白い話をしますよ、
的な雰囲気をただよわせた母から電話がかかってきた。
フッフッ!!
と笑いが漏れている。
母からの電話は、相談ごとや、感動したこと、腹立たしくてたまらないことが起きている時にやってくる。
今日は、自分が人様との電話中に屁をこいてしまったという過去1内容のない話だった。
友人との電話中に放屁し、
「いま屁をこいたな?」と気づかれたものの、咄嗟に「こいてないよ〜」としらばっくれた矢先、2度3度と屁をこき続けてしまった。
という話だ。
ほぉ。
言っていることとやってることが実にアンバランスで思い出したら笑いが止まらなくなったのだそうだ。
失礼なことをしてしまったという話で、
最初は面白くもなんともなかったのだが、
母が大爆笑しているのでつられて結構笑った。
内容がない話を、私もここに書いている。
内容はなくても書かせるパワーのある内容なのだ。
私は、
「ちょっと聞いてよ〜!!」
と人に言えないたちである。
今なら言っても良さそうだな、さてなんと言おうかな、とタイミングを見計らってから話をする。
書いていて思ったが、なんだか相手を緊張させてしまいそうだ。
本当は親しみをもたれる人になりたい…
自由に自分を表現できたらいいし、正しいコミュニケーションがあるわけではないし、快く聞いてくれる人が多いとも思っている。
それなのに、
そこまで人に言いたいことじゃないな〜となり、
人に話すことのハードルを高めてしまっている気がする。
ライトな会話はわりとできるが、自分の核心に触れる話題となると身構えてしまうところがある。
母は母で、娘だからこのような屁の話をしたのであろうし、仕事の人にわざわざ言いはしないだろうけど。
気軽に「ちょっと聞いて〜」ができると楽かもね、と思った。
関係性によっては話せる相手という人がいる。
ただ、相手はそんなに面白くないんじゃないかとか、人にどう思われるのかとか、ネガティブな反応を先に想像しすぎてはいないか。
無理をして人に話すこともないだろうが、なにも無理をしないで話すというのもまた無理な話なのだ。
屁の話からここまで自分を知れるのだから、
すごい。
記事に載せている画像は母が育てている薔薇だ。
母の日に私が贈った薔薇をひそかに手入れして、愛情込めて育てたらしい。
母は人前で屁をこいてしまうが、
薔薇を育てることができるし、
愛情もたっぷりある。
尊敬するところがたくさんある。
良いところを、どんどん見習いたい。
でも人前で屁をこくところはごめん被りたい。
(出ちゃったもんは仕方ない)