自分の頭で考えて、本質を見極めるということ【Tara】6
少し大切な話かもしれない。
そして、何が本当に正しいかはわからないけど、温州みかんに関してこんな話がある。
・昨日の積み上げ
◆note1本 生産
◆早津みかん園 箱詰め、収穫、師匠のお話
◆ホームページ制作、請求書作成
温州みかんの原木は鹿児島県で発見されて、樹齢300年くらいだったらしい。
江戸時代くらいから繁殖してきた。
ただその頃は、
「(種がない)子孫が繁栄しない=縁起が悪い」
という、武士の世の中ならではの理由であまりメジャーにはならなかった。
ただ、明治になってから特産品部門のなんかしらで国の賞をとって
国が補助金もたくさん出して、温州みかん園は急速に増えていった。成長産業だった。
温州みかん生産縮小の本当の理由
現在、温州みかんの生産量は全盛期(年間360万トンくらい)に比べて、5分の1(70万トン)くらいにまで減っている。
まあ、
「みかん自体嗜好品だし、生産量が減るのは何か問題でもあるのか?」
と言われればそこまでなので、ここから先は読まなくてもいい。
生産縮小の背景としては、生産者の高齢化とか後継者不足とかが挙げられている。
ところが、単位面積当たりの生産量が減ってきたことが本質的な原因ではないかとも考えられる。
国が変な指導を始めたからね。
「おいしいみかんを作るためには肥料を減らした方がいい」
「あまり水をあげない方が糖度が上がる」
農林水産省からの、いろんなデータに裏付けされた情報に、生産者は踊らされた。
要するに、官僚たちが増えすぎたみかん畑を減らそうと、それらしい理由をつけて、自然と減るようにしむけ出した。
温州みかんのことをよく知る人にとっては、
「そんな事をしては、みかんの木が元気を失って、生産量が落ちる」
という危機的な情報だったけど、大勢の生産者は国からの指導に従った。
結果(みかんの収穫量)がすべてを物語る
そして生産者の高齢化とか後継者不足とかいう最もらしい理由がつけられて、温州みかんの生産縮小は幕を閉じようとしている。
官僚たちの思うツボ。キャリア官僚たちは既得権を振りかざし、自分たちが間違っていたとは決して言わない。
どう捉えて何を信じるかは自由だけど、
最近、「既得権 vs 〇〇」の構造が目立つような気もする。
・NHK vs N国党の立花さん
・検察 vs ホリエモン
・国税局 vs 元青汁王子
いずれも、既得権益に異議を唱える "〇〇" の人達の言うことが注目を集めている。
話が横道に逸れたが、実際に現在「一反(たん)」あたりの収穫量は全国平均2,000kgのなか、早津みかん園は6,500kg。
国の指導方針とは一線を画して、独自の考え方を貫いてきた結果がこの3倍の差を生み出しているとぼくは思う。
「目指せ一反あたり10トン」
いちごとか梨とか葡萄とか、ある一定の決まった作業を必ずやって、ある一定の期間が経てば、ある一定の量が収穫できるような作物と大きく違って、
温州みかんの収穫量は、生産者の考え方とかやり方次第で何倍もの差が出る。
決して敵を作ろうという訳ではなくて、
色んな情報に流されることなく、
「何が一番大切なことなのか」を「自分の頭で」常に考えることは価値があることだなと思ったのでメモ。