昨日は文章筋トレ

昨日は文章筋トレの開発者?発案者?実践者?(まぁ呼び名はどうでもいい)その〇〇者もいれて5人で集まり「(元祖)文章筋トレ」をば、とりおこなったのでありました。水曜日の午前中に集まったのは5人(主催者発表ではこれで満席だとか)。メイン会場である京都某所には3人が、あと僕と東京から参加の1人はインターネットを介してオンラインで参加(最近、これ超便利してます)。

集合型の文章筋トレ。10分1本と30分1本をやりました。←このトレーニングメニュー(時間と本数)は、毎回の参加人数により変わります。なんか筋トレ紹介みたいやね。まぁええか。

昨日は、人数も多くしかも文章筋トレファンの常連さんばかりというのもあって集まるなりいきなり「ではまず10分1本からはじめましょう」ということで「よーいドン」でさっそく書きはじめる。テーマは自由。何を書いても(書かなくても)自由。あるのは時間制限だけ。10分たったら主催者がセットしたタイマーがなって「終わり」です。文章の途中であっても(そういう人多い)終わりは終わりです。

そそくさと各自の文章をグーグルドライブにアップして共有。それぞれのところでプリントしてまずは読みます。その後、めいめいに、ほんとにめいめいに読んだ感想を出しあって、ここで1ラウンドが終了。感想も発言自由です。何を言っても構わないし何も言わなくても構わない。でもみんなよく喋るのよね。昨日は午前の9時半にはじまって、12時に終わるところ、お熱がはいりまくって30分ちょっと超過して12時半過ぎにお開きに。

筋トレ10分も30分も進め方はまったく同じ。超シンプル。時間制限があるから集中力は半端なく高まります。やっぱりここはトレーニングなのですよ。でもね。書くことそんなに溢れてくるわけでもなく、昨日も僕はまさにそれで、10分も30分も、どちらも往生しました。

なんか恥ずかしいものを書いたわけで。それでも感想タイムにはそれぞれおもしろがってくれる人もいて、それはそれでうれしいわけで。書いたものを読んでもらってよろこんでるわけで。何ともシアワセな時間でした。

で、この文章筋トレ、やりつづけてどうなるか?これを読んでいるみなさんは気になるところでしょうが。そんなことわかりません。主催者もはっきりどうなるとはいってないし主催者自身もわからないんだとおもう。たぶん。ただおもしろいからやっているんだと。いやもしかしたらはっきりとしたビジョンがあるのかもしれないけど。聞いたことないし聞く気もないけど。

僕はもうそんなことどうでもよくて。文章筋トレそのものが楽しいという、楽しめればよい、ただそれだけです。でもこれはあくまでも僕の場合で、文章筋トレの楽しみとか醍醐味みたいなもんはいろいろあるといおもいます。別に僕は文章筋トレをみなさんにおすすめしたいわけではまったくなく、おもしろいとここで書きたいだけなの。です。

昨日、文章筋トレをやって思ったことですが、人前にさらすこと、さらされることって、とても大事。かもと。昨日僕の書いた2本の文章は、それはそれは恥ずかしい文章で、とても読めたもんじゃないのですが、それでも人前にさらして人に読んでもらってそのうえ何かしらの感想が聞けたもらえたわけで。そのもらえた感想は、どんな内容でもそれはそれで結構うれしいもんで。意外な感想もあって。大げさにいえば自分が書いたものその文章を読んでもらえて生き返ったみたいとことも感じられて、おもしろかったのよね。文章筋トレやめられませんね。

元祖文章筋トレは時間制限ありで書くのですが、僕のここでの文章筋トレ(自主トレ)は制限なしなので、いっぱい書いちゃいました。

調子こいて、恥ずかしいけど、昨日の僕の30分1本バーションを以下に掲載しましょう。笑うでほんま。以下、誤字脱字のみ修正して貼り付けます。

>2020年1月8日(水)10:38~11:08 文章筋トレ

カエル30分

雨の日は洗濯物が乾かない。もう夫婦二人だけの暮らしだからそんなに洗濯物はない。それぞれの下着があるぐらいだ。毎日、毎日、しなくてもよさそうなもんだが。妻の性分からしてそうはいかないのだろう。でもいずれはもう二日か三日ぐらいに一度すればいいよねという日が来るかもしれない。そんな日が来て欲しい気もするし来て欲しくない気もする。

来て欲しい気もするし来て欲しくない気もすると書いて少し考えてしまった。どうして来て欲しい気もするし来て欲しくない気もするのか。なんかありそうだ。ここを掘ればなんかありそうな感じがする。するにはするが、面倒くさい。

そんなこと書いて書きすすめてどうするんだ。それもそうだな。つまらんはなしだ。そうつまらんはなしだ。

どうもはなしが堂々巡りする。いかん。

裏庭に雀がたくさん降りてきた。雨あがりだ。おぉ結構な数がいる。チュンチュン楽しそうだな。15羽から20羽はいる。なにを考えているのか。なにも考えていません。だんだんこちらに近づいてきた。ガラス戸のすぐそばまでやってきた。部屋のエアコンの音にまざってチュンチュンと鳴き声がする。

この生で書き残しておくことがあるとすればどんなことだろうか。

書き残すといっても誰に読ませるかだな。誰に読ませるか。

つまらん。こんなことを書いてどうなるんだ。

どうにもなりませんよ。どうにかしようというのか。

読むもんの身にもなってみろ。こんなくだらないことを書き連ねてそれを読むもんの身にもなってみろ。

ん。どうやら僕は、この「身にもなってみろ」ってフレーズが好きみたいだな。さっき(←10分筋トレで書いた文章のことです)も使った。身にもなってみろ。いやそうじゃない。さっきちょっとみんなに触れてもらった(←みんなの感想です)から、また使っているんだ。恥ずかしくないのか。いいじゃないか。でちゃったんだから。あそ。

あと10分もある。10分あったらなにができるんだ。ラーメンは3分っていってるけど、あれは1分半もあればできる。かたい麺が好きだから、たいてい1分半ぐらいでぐにゅぐにゅかき回してそれでよしできたにしている。それでいいんだとおもう。ラーメン。

気がついたら雀たちは庭の向こうの方へ行ってしまっていた。でもまだいる。昨日か一昨日は、黒い大きな猫がのそのそ我が物顔で裏庭を徘徊していた。けしからんな。ひとの家の裏庭を、あんな大きな顔をして。どういう魂胆だ。

雀が一斉に飛び立った。静けさが戻ってきた。もう雀の姿も鳴き声もない。エアコンの音だけが耳に聞こえている。

山野カエルの筋トレ 2690文字


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?