私はヤングケアラーとして生まれた。⑧

前回の記事からだいぶ時間が経ってしまった。
実は、これを書いていて両親を悪く言って
共感を得ようとしている自分が嫌になって筆を置いていた。

そこから色々考え、吐き出すことにした。
私自身が前に進む為、良い意味で卒業する為に。



高校に入学してからの3年間は介護から離れて
学生らしい生活ができたと思う。
夏休みなのどの長期休みはバイトをして
なるべく、家族から離れる時間を生み出して過ごした。

そして、3年生の夏休み。
進路について両親と話し合う時期が来た。
私は書道教室を開きながら古文の臨時教員として働き、部活でも教える。みたいな夢を持っていた。が
あっけなくその夢は絶たれる。

「うちにはそんな余裕はない。世の中手に職だ。」
「すぐにでも就職しろ!そして、介護を手伝え。」

奨学金を借りて進むという手もあったが
何度も話し合ううちに、心が折れてしまい
それでも、すぐに就職は考えられないとなんとか説得して、いつでも貢献できるようにと
奨学金を借りて、理容師の免許と介護士の資格をとることになる。
その間も、コンビニバイトと学業、田舎のため自動車免許の勉強、勿論介護もする。

3年間の夢の学生生活のツケを払うかのように
肉体的にも精神的にも追い詰められる生活が始まったのである。

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