【実録】ホームレス高校生〜5日目

2021年10月6日。

新型コロナウイルスが収まってきたせいか、街は少しだけ賑やかにみえた。

東京、日本橋にあるスープストックトウキョーで僕とサニーは落ちあった。

直接会うのははじめてだった。

サニーは擦り減った下駄を履いていて、Tシャツに短パンと季節外れのいでたちだった。

サニーは開口一番で「ホームレスをやってみて、ホームレスはやるもんじゃないと気付きました」と言った。

なんでも、東京という土地はホームレスには不利にできているらしい。

サニーは野宿をやめて、昨日から千葉県の友達の家に泊まっていると言った。

サニーはオマール海老のビスクを「美味い美味い」といいながら飲み干して、その後僕らは散歩をしながら話をした。


東京のなかでも新宿はあまり好きではないこと。
最近みた映画のこと。
演劇が最高だったこと。

いきなりホームレスになるような奇特なサニーだけど、会話を聴くと普通の高校生となんら変わらない感覚を持っているのだなと思った。

岐阜県からヒッチハイクで始まったサニーの旅もまもなく1週間を迎えようとしている。

サニーはこの旅でなにを感じ、これからどんな一歩を踏み出すのだろうか。

高校生でホームレスになることを決意したサニーの旅はもう少しだけ続くようだ。

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