生きやすくなる考え方②
「あなたを幸せにします」という、プロポーズでは定番の言葉がある。
この言葉を信じて結婚した花嫁は、幸せにはなれない。なぜならば「幸せは誰かが運んできてくれるもの」という勘違いをしているからだ。
幸せは概念の中にのみ存在しており、状態を指し示す言葉ではない。
すなわち「誰かが私を幸せにしてくれる」という考え方は甚だおかしなものだ。
幸せになるきっかけをくれる人はいるかもしれない。だが、そのことにほとんどの人は気づくことができない。それゆえに、人の幸福度はなかなか上がらないのだ。
ちなみに、プロポーズをする上で最適だと思われる言葉は「あなたといると私は幸せを感じることができるので結婚をしてください」ではなかろうか。
人が人を幸せにすることなどできないが、人の優しさによって人は幸せを感じることはできる。
求める者は失い、与え続けるものだけが勝者となる。
もっとも、与え続ける者は最初から勝ち負けなど気にしてはいないのだが。
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