生きやすくなる考え方⑦

この世界に完全なる善や悪は存在しないが、押し付けだけは悪であると私は考えている。

このような主張をすると「押し付けをするなというのも一種の押し付けではないか?」という意見を頂くことがある。

結論から言えば、「押し付けをするな」は押し付けである。
ただし、押し付けを抑止するための押し付けは致し方ないと私は考えている。

殺人や窃盗などの犯罪は押し付けの典型的なものであるが、もしも完全に押し付けをしてはならないというのであれば、犯罪行為は野放しになってしまう。

犯罪という押し付けを抑止するための押し付けとして刑法が存在しているように、押し付けを抑止するための押し付けは必要なのだ。

また、犯罪でなければ何を押し付けてもいいというわけではない。
思想の自由が日本国憲法19条で保障されているように、他人の価値観を否定するような行為に対しても我々は声をあげていく必要がある。

人間はそれほど長くない期間を生き、やがて死ぬ。
短い人生において、他人の価値観の中で生きる必要はないのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?