【第1話】ドラゴンボールDAIMAの感想と考察【新キャラ・デゲス】
2018年まで放送されていた『ドラゴンボール超』以来となる新作アニメシリーズ。再びリアルタイムでドラゴンボールのアニメを追えることを嬉しく思う。
DAIMAが鳥山先生自ら携わった最後の作品になるのだろう… 一話一話を大切に見ていきたい。
(⚠️以下、本編のネタバレを含みます)
ゴマーたちが大魔界から外に行く際の暗証番号【0493】が逆から読むと「3940(サンキュー40)」になるのは偶然ではなく、今年がドラゴンボール連載開始40周年だからだろう。粋な演出が素敵。
時系列は魔人ブウとの戦いから1年後
DAIMAの舞台は魔人ブウ編から1年後。
『神と神』以前の話なのでビルス様は就寝中、ブロリーはまだ遭難してるし、パンやブラも誕生前なので登場しなそうだ。
DAIMAと超は別の世界?
ポタラの設定
『ドラゴンボール超』の界王神様とキビトは、ポルンガに頼んでドラゴンボールの力で別々に戻っていたが、DAIMAでは魔人ブウの体内に入って分離したとの事。
【原作】ベジットが分離したのはブウの体内の嫌な空気のせい
【超】界王神以外での合体は1時間の時間制限がある(激しいエネルギー消費によってその時間は短縮される)
ベジットの合体解除とブウは無関係【DAIMA】ブウ「吸い込んで吐き出したら2人になった」←NEW!
ポタラの設定が再び上書きされた。
つまり、キビト界王神の合体解除方法が違うので超とDAIMAは別の世界である可能性が高そう。
マルチバース化?
近年の洋画界(MCU等)はマルチバース設定が盛り上がっている所だが、ドラゴンボールは未来トランクスの別世界が存在するなど、昔からマルチバース(並行世界・パラレルワールド)の概念が取り入れられていた。
なので超やGTとDAIMAが別の世界だと言われてもそこまで違和感はない。
「第7宇宙」
「第7宇宙」というワードは登場したため、超の設定は残っていそう。
ビルス様はまだ寝てるので登場しなそうだが、DAIMAの最終回にビルス様が映り『神と神』や超に繋がるストーリーになれば熱い展開だ。気が早いが。
界王神と新キャラ「デゲス」
界王神の性別
DAIMAの新キャラクター・デゲスが、界王神(シン)を「兄上」と呼んでいた(第2話でシンもデゲスを「弟」と呼んでいる)
「巨大な界樹の木の実から生まれる芯人(界王や界王神の種族)に性別はない」という設定があったはずだが、この設定はもう忘れ去られてしまったのだろうか…
もしかしたら芯人に生物学的な性別はないものの、人間たちのように兄弟姉妹といった性別の概念(ジェンダー)を付与されて暮らしているのかもしれないが…
それなら当時の設定とも矛盾しない。
単為生殖が可能なナメック星人に性別がないように、木の実から生まれる芯人も性別がない方が納得できる。
このDAIMAの新設定に関しては議論の余地があると思う。
デゲスについて
ただ、界王神様に弟がいた事には驚いた。
見た目だけで言えば、シンよりデゲスの方が大人っぽく見えるギャップが良い。
シンのことを「でしゃばりな奴」「界王神なんて偉そうに」と言ってるので、あまり好ましく思ってないどころか、何か因縁がありそう。
“兄へのコンプレックスを拗らせてる弟”の構図。これから人気が伸びそうなキャラだ。
(ちなみにこれは古くから人気のある構図で、エジプト神話のセト(弟で戦闘の神)が兄であるオシリス(大地と冥府の神)に嫉妬心を抱き殺害しようとする話や、『ライオンキング』の兄・ムファサと弟・スカー、『MARVEL』の兄・ソーと弟・ロキなどもこれに当たる)
そしてデゲスを演じる榎木淳弥さんは『呪術廻戦』の虎杖悠仁役や、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のパンナコッタ・フーゴ役でお馴染みの声優。良い声。
デゲスが叶えたい願いとは
ドラゴンボールで3つの願いを叶えられると知り、1つくらいは自分にも叶えさせてほしいとゴマーに頼むデゲス。
一体何を願いたいのか気になる。
「身長を5cm伸ばしたい」とかじゃあないだろうし、何やら裏がありそうな雰囲気。
予想
大魔界の王になりたい
界王神になりたい
シンに復讐したい(のでシンを陥れるような願い)
この辺りだろうか。
そして、神龍が叶えられるのは“白魔法”限定で、「サイヤ人をやっつけて地球を作ってほしい」みたいな神様の力を超えた願いは叶えられない+黒魔法系の願いも不可能という設定が追加された。
ナメック星人のルーツ
ナメック星人など耳が尖ってる種族の先祖は、元々大魔界の出身であることが判明。
読み返してみると原作でも「ピッコロ大魔王」は“違う世界の大魔王”という意味だと語られていた。この設定を引っ張って来たのか。
魔のサードアイ
さらに「魔のサードアイ・伝説の第3の目」という気になるワードも登場。
これは天津飯が三つ目人の末裔という設定と何か関係あるのだろうか?
ダーブラの父・アーブラ大魔王の時代に無くしてしまったらしいが、2代前の王の時代と言えど彼らは人間より寿命が長いので、少なくとも数万年〜数百万年は前だろう。
それほど前なら、大昔に大魔界でサードアイを手にした人物が天津飯の先祖だったという可能性も十分にあり得る。
設定に細かい神龍
ゴマー「魔人ブウと戦ったヤツらとその仲間をみんな子供にしてくれ」
神龍「子供というのは具体的にどれくらいの子供だ?」
ゴマー「そうだな…小学一年生ぐらいかな」
神龍「既に子供だった者は?」
ゴマー「細かいな…えっと…赤ん坊だ!」
このシーンで笑った。
DAIMAはギャグもかなり好み。
そして悟空たちが小さくなるシーンでオープニングテーマ『ジャカ☆ジャ〜ン』が流れてスタッフロールに入る演出もオシャレ。
ワクワク感を味わえる良い曲だ。
黒幕の予想
ゴマーをビビらせてドラゴンボールで悟空たちを小さくさせ、そのせいで本来大魔界に来る理由のなかった悟空たちがゴマーの元に来ることになり、ゴマーが倒されるのだとすれば、黒幕はドクター・アリンスなのか?
目的は自分が次の大魔界の王になるためか、自由に研究を続けるためと言ったところか。
しかし、デゲスも怪しいのは確か。
思想は違えどちょっとザマスにも似てるし、真面目そうな雰囲気のキャラが反旗を翻すところは正直見たい。
総評
最初に魔人ブウ編の振り返り、これから始まる未知の世界での冒険への期待感にワクワクする第1話だった。
作画も安定していて安心。
次回から小さくなった悟空たちの活躍を見れるのが楽しみだ。