思い出を自由に消せるならそんないいことほかにないな~ゲーム「さよならナイト・キャップ」感想※ネタバレ注意
久しぶりにゲームを最後まで遊ぶことができたのでお久しぶりの感想記事です。今日遊んだのは「さよならナイト・キャップ」。Steamのページは以下。
一晩の夢みたいな、一時間もかからないコンパクトサイズなゲームでした。いろいろと素敵な点があったので詳細は目次以降に。
遊ぼうと思ったきっかけ
たしか6月だったかな? に開催されたインディーゲームのイベント「東京ゲームダンジョン3」にてチラシをもらったのが知ったきっかけだったように思います。それかあら8月に配信開始されてすぐダウンロードしたんですけど、しばらく積んでいました。楽しみにしていたゲームって、遊ぶと終わっちゃうじゃないですか。それが嫌で遊ばずにいました。本を読み終えると悲しいからある程度まで読んでそのままにするのと同じ理由。
だけどここ最近ストーリーが重めのゲームをやる元気がなくて避けているうちにゲームそれ自体をやる機会が激減してしまって、なにかさっぱりとしたゲームがやりたいな。そうだ積んでいるゲームがあったなあと思い出して手を付けました。
世界観を楽しむためのほどよいスパイスとして機能する謎解き
ミステリーとか脱出系の謎解きゲームが私は苦手で。これまでそういった「謎解き」を通らずに来たので、どんなところに着目すればいいのかのコツとか勘みたいなものを持っていないんです。するとヒントがないとわかんない、ヒントがあってもすすめない、なんなら答えを見てもなぜそうなるのか全く分からないみたいな有様になることが少なくないのですが、「さよならナイト・キャップ」の謎解きはそんな初心者にもやさしい設計でした。
それに謎を解くためのピースを集めるためにあちこちをクリックしたり、なにかヒントが隠されているんじゃないかと細部をよく見る動機が生まれます。ちょっとした看板とか、小さな裏路地とか、壁と壁の隙間とか。画面全体をおおまかにとらえて雰囲気を楽しみがちな私にとって、それを構成しているちょっとした小物やイラストの細かい部分をよく見ることができるのが楽しかったです。なかなかね、ポイントクリック系のゲームじゃないと細かいところにまで視線が向かないんだ。
脈絡のなさと夢であること
特に後半、シュウマイに変身させた人間たちを朴っと食べちゃうところ以降から、ものすごく「ああ、このひとつひとつの出来事にこれと言って関係がない感じ、夢の中っぽいな~」と思っていました。
宙に浮く冷蔵庫も、風通しのよさを求める本棚も、少しおしゃべりなラジオも、それら家電製品が少し優しくプレイヤーである主人公に話しかけてくるとことも好きでした。3つあるシーンの中では最後の室内が一番好きかも。夜の薄暗い住み慣れた部屋っていいですよね。
ゲームのタイトルはナイト・キャップからさよならするということで目覚めてしまうのは必然で、残念ながら起床後に訪れるエンドはハッピーエンドであるとは言い難い。それでも楽しい夢から醒めてしまった時のあの少し寂しいかんじ味わえて、私はこのエンディングが好きだなと思いました。
その他あるいはまとめ
女の子tの衣装が毎回めちゃくちゃかわいくてよかったです。私のお気に入りはチャイナドレス。左端に謎のポーズで立つ様子も含めてかわいかったな。ゲームの進行にはほぼ関係のない新聞も好きでした。特に若者のラップ離れの記事に掲載されていた「韻を踏めば、みんな仲間!」という雑なようでいて説得力も感じてしまうコメント。あれめちゃくちゃよかった!
短いゲームなので、感想も短め。少し疲れてた時になんとなくあったかい飲み物を片手に遊ぶのにちょうどいいコンパクトさでした。
ほいじゃまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?