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1度は壊れてしまっても

私の名前は『ゆめ』と言います。
名前の由来は、夢がいっぱいの子になって欲しいとかそんなところだと思います。

小さい頃は名前の通り、夢いっぱいの子供でした。
小学1年生の時の夢はパティシエさん。
甘いものが大好きで、誕生日に食べるショートケーキを自分でも作れるようになりたいと思ったのがきっかけでした。
小学2年生〜小学4年生の時の夢は看護師さん。
看護師をしていた祖母が寝る前にしてくれた働いていた頃の話に憧れて、看護師を志しました。
きっと、"何も無ければ"私は今頃看護学生だったのではないかと今でも思います。

私の人生が大きく変わったのは小学5年生の時でした。
学校で同級生の女の子数人から嫌がらせを受け、担任の教員もリーダー格の子を贔屓していると言った状況に見舞われました。
あの時、いえその前から兆候はあったのでしょうが、その出来事が最後のきっかけとなり私の心は壊れてしまいました。
それからというもの、中学でもいじめにあったこともあり、私は小学校、中学校と不登校になりました。
当然、夢なんて語っている場合では無い精神状態でしたので、私は看護師どころか高校に進学することすら躊躇うようになりました。
それでも結局は惰性で高校に進学した後は、将来の夢も明日への希望もないままだらだらと息をする日々が続きました。

それは今も続いています。
壊れた心は簡単には戻らないのだと思い知らされました。
『ゆめ』なんて名前しておいて、とんだ名前負けだなと何度も思いました。

ここで終わると救いのない話ですが、実はまだ続きがあります。

話は少し変わって、私の頭の中には昔から沢山の人が住んでいます。
天真爛漫な5歳児の女の子。
勉強熱心で本好きな14歳の少年。
少しポンコツだけどみんなを守ってくれる20代の男性。
可愛いものが好きな17歳の男子。
挙げきれないのでここまでにしますが、私の中には、実に30名弱の人格が存在するのです。
正直、この記事の中でこの話をしようかすごく迷いました。
主題から逸れてしまうかもしれないし、何を言っているんだと思われるかもしれない。
でも、『叶えたい夢』を語る上で、この人たちの存在を外すなんてこと絶対にできないと思いました。

だって、私の夢には人格たちが大きく関係していますから。

私自身に夢はありません。それは今もそうです。

でも、私の頭の中にいる人たちにはあります。
『中国語を話したい』
『海外で働きたい』
『ピアノを弾けるようになりたい』
『ハンドメイド作家になりたい』
『世界中を旅したい』
『多くの人の役に立ちたい』
こんな風に、沢山の夢が人数分くらいあります。
全部を叶えるのはかなり難しいですがなんと、この記事を書くにあたってそれぞれを叶えつつ合体させた折衷案を考えてみました。
『中国語をマスターして中国で通訳の仕事に就き、片手間にハンドメイドを売り、貯めたお金でピアノを習ったり、ゆくゆくは世界中を旅する』
でどうでしょう?!
一応全部当てはまってるはずです。
こう見ると無茶振り感がすごいですが、それも夢の醍醐味なのではと思います。

夢どころか生きる希望すら見失った私が、ここまで回復できたのは、ひとえに人格たちのおかげです。
理解されなくても、揶揄されても、彼らと共生し、大きな夢を叶えてみせます。

そしていつか、『ゆめ』って名前が大好きになって、この名前を誇れるくらいになれたらいいな。

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