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先日古巣であるM社の30周年イベントにお邪魔してきました。
イベントと言っても内輪の飲み会ではありますが、久しぶりに会う面子も多く楽しい夜となりました。

30周年というと当然30歳未満の方が生まれる前から存在していた企業であり、今では老化現象について調べまくる私も当時は20代。
(ちなみに隣に座っているスタッフは生まれていません)

みんな老けたなーとか思いつつ(一部、口に出しつつ)も企業を続けるってことについてゆるーく考えてみました。

あまり意味がなさそうな存続率のお話

企業の存続率についてはよく取り上げられますが、おさらいも兼ねて中小企業白書(2017)の数値を記すと
・3年:88.1%
・5年:81.7%
・10年:72%
約50%となるのが22年後となっていますがちょっと実数とはズレがあるような気がしています。

日経ビジネスによるとベンチャー企業の生存率は以下のとおり
5年後:15.0%
10年後:6.3%
20年後:0.3%

かなり差があります。
まあ、正確な数値を知ったから何だという気もするのであくまでも参考ということで。

ついでに業態別でも見てみました。

業態別の平均寿命でみると結構差がありますが、情報通信業に関しては比較的新しい企業が多いと想定されるので一概に短命だとは言い難いのかもしれません。

ちなみに折角なので2021年と2023年のデータを比較しています。
2年でこんなに変わるっておかしくないか?って気もしますが、まあこれも参考程度ということで…
・製造業:42.11年→36.3年
・卸売業:39.65年→29.5年
・小売業:38.46年→24.5年
・金融・保険業:28.86年→15.0年
・サービス業他:28.44年→17.2年
・情報通信業:23.15年→15.0年
(2021年・2023年:東京商工リサーチ調べ)

まあ結論から言うと、30年続けるって大変なことだね。ってことで良いかと思います。

変化し続けた30年

話を戻して30周年。
実際に続けてきた経営者たちは30年続けられた理由は?という問いに何と回答するか…

聞いてません。。。(今度聞いてみます)が、ひとつは受動的な変化と能動的な変化じゃないかと。
外的な変化を受け入れ対応していく適応力と、良い表現が見つかりませんが、自ら意図的に踏み込んでいく変化力(変態力?)みたいなもんじゃないかと。

30年とは言わないまでも5年、10年もすれば様々な環境が変化していくわけで、どの業態においてもその変化に対応していかないことには成長どころか存続すら厳しくなるのは当然ですが、言うは易しってやつで中にいる人間はそんなにサクサクと自ら変化していけるものではありません。

ですが、変化せざるを得ない状況に置かれることで変わっていける人たちや自然と流されるように変わっていける変態上手たちも一定数存在し、だからこそ船頭さんが見極めて方向性を指し示していく必要があるんだと思います。

制作という業態に関して言えば、この30年で写植の時代(経験してません)からDTP、そこからwebが出てきて携帯へ、スマホ、アプリ…と大きな変化が5年~10年単位で起き、簡単に作れるツールやフリーランスの方々も増え、その中で成長を続けていくというのは容易ではなかったかと思いますが、自ら変化に取り組んだり、外的な変化を受け入れたりと、全てが100点の着地じゃなくても、結果的にそこに挑み続けてきた結果なのではと感じています。

継続は力なり!?

在職中は一応役員として携わり、退職後も比較的近くで見たきた身としてはうれしく思うと同時に、「自分はどうなんだ?」という疑問を感じたのも事実。

長く続けることを否定するつもりは全くありませんが、長く続ける「だけ」では(少なくとも私にとっては)あまり意味がありません。

私自身も18年目を迎え、変化に対応できたのかと言われると疑問が残りますが、せっかく生き残っているわけなので、ここから生き永らえることを求めるのではなく、まだまだ成長を求めて楽しく足掻いていきたいと改めて思った次第です。

そんなわけで、気分を新たにさっさと仕事にかかろうかと思います。
30周年おめでとう!そして次の30年を...。
それでは


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