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僕のスペイン滞在記 #4

おはようございます。店長の田中です。
最近、笑顔クリエイターという言葉に慣れてきました。自分で考えたんですが。
笑顔にすることもそうですが、笑顔になれない理由をなくせる人になりたいと思ってやす。
僕自身は面白い人間ではないもので。

さて、今日「僕のスペイン滞在記」。
シリーズになりました。
#したのはお前だろ

何より書いていて楽しい!これが大事!
当時を思い出すと懐かしさや楽しかった思いが蘇ります。
#過去って美化されるね

ということで今日はスペインの家族編。

登場するのは、僕とシルビア(お母さん)とダニー(息子)。
僕のスペインの家族であり、僕を息子と言ってくれた家族の話。
僕の中に多くを残し、創ってくれた家族の話。

では、はじまりはじまり。

◆スペインの家族編

シルビアとダニー親子と出会ったのは、ピーターの紹介だった。(ピーターは過去の作品に出てくるイケメンアメリカ人の友達です)
ホームステイを受け入れる母子家庭。ダニーは僕の留学していた当時は小学生高学年だったか。人懐っこい少年であった。

僕がスペインのバルセロナ大学に留学した時は、寮に入りスペイン人とルームシェアして過ごした。これは大学の留学のルール。十分刺激的な生活だった。
ただピーターとこの親子との出会いが、僕の挑戦心をくすぐった。
ピーターと友達になり、休みの日に遊ぶようになり、ホームステイ先に呼ばれるようになった。最初はホームステイしている子の友達だった僕。ピーターは僕より早く帰国した。ピーターがいた部屋は空部屋となった。

結論から言うと、僕はそこの空部屋に入った。
大学の教授からは止められたが、僕の好奇心はそんなことだは止まらなかった。
誰もやっていない。楽しそう。費用は僕の貯金から出して、大学には内緒で2週間だけホームステイをさせてもらった。
他にも外国人がホームステイしていたから、それだけでも毎日刺激的だ。全く日本語が話せない環境で僕は日本人の友達が宿題をやる時間に、拙いスペイン語を使って話続けた。
語学力には自信はないが、友達の多さだけは負けたくなかった。僕は友達の多さでは負けないと決めていた。
#そんな勝負はありません

夜間授業が終わると、クラスメイトと飲みに行き、日本人のいない家に帰る。シルビアはいつでも笑って僕の話を聞いてくれた。
飲み会のない夜は、みんなで夕飯を食べ、家の裏にある世界遺産のサクラダ・ファミリアの周りを犬と散歩し、マクドナルドでチョコソースだんまりのソフトクリームをみんなで食べるのが日課だった。
#犬の世話はできるようになった
#単純に太った
#贅沢散歩
#世界遺産の周りには犬のフン落ちがち

シルビアとダニー親子はいつでも笑顔だった。
ちょっと日本が恋しくなりそうにもなった。
2週間のホームステイの終わりにシルビアは僕に手紙をくれた。そこには確かに「日本人の息子、リョウスケへ」とあった。あんなに温かい人を僕はあまり知らない。

僕は帰国後も大学生の間は毎年スペインへ1人で旅行にいった。バックパッカーってやつだ。
毎回飛行機の経由地を変えることと、ギリギリのお金で2週間くらいやりくりするのが楽しかった。
いつもスペインに行く前には、シルビアにメールを送り、最初にシルビアの家を訪れる。
スペインの家族との再会。だいたい初日は泊まらせてもらう。そこを拠点にいろいろスペイン国内を旅した。シルビアはいつも僕に家の合鍵を渡してくれた。
「ここはあなたの家だから、いつでも帰ってに来ていいし、何を使い、食べてもいい」とんでもない人もいたもんだ。でも事実いたんです。
旅行の最終日もシルビアの家に泊めてもらった。いつも行きは日本から、帰りは旅行先からお土産を買って渡していた。
いつも別れは寂しかった。
日本からも時々メールをした。シルビアにもダニーにも。

今はもう連絡はしていない。社会人になった僕の生活は大学生とは明らかに変わってしまった。
シルビアとダニーは元気にしているだろうか?
僕のことをまだ覚えているだろうか?
僕と同じように宝物のような思い出でいてくれてるだろうか。
36歳の店長はそんなことを考える。

僕の中に多くを残し、創ってくれたシルビアとダニー。今でも感謝しかない。思い出の中の僕と2人はいつでも笑っている。

あの人は今!みたいな感じで会ってみたいなぁ。元気でいてくれたらいい。
あの時はありがとう。僕は日本で元気にやってます。

日本人の息子 リョウスケ


次回は、友達編!お楽しみにー。

以上、店長の田中でした。

またお会いしましょう!



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