第7話:誘惑の闇……光の選択
あらすじ
【第6話】誘惑の影を越えて…真の強さを選ぶ時
放課後、タイガとアイリはそれぞれ異なる形で誘惑に直面する。
タイガは、校舎裏で謎の甘い声に囁かれ、「今を楽しめ」と純潔を手放すよう誘惑される。しかし、彼は「未来の自分を裏切らない」と決意し、その声を退ける。
アイリは、友人から「もっと青春を楽しんだ方がいい」と軽く恋愛を勧められる。心が揺れるが、「自分の未来を守るために純潔を選ぶ」と静かに決意を固める。
それぞれの試練を乗り越えた二人は、夕陽の下で再会し、互いの信念を確認し合う。
「誘惑に勝つことこそ、未来の自分を守ること」——その確信を胸に、彼らは新たな一歩を踏み出した。
それでは【第7話】をお楽しみください。
場面
放課後・カフェテリアのテラス席
レーション:
アイリはスマホの画面をじっと見つめていた。ニュースアプリには、連日報道される芸能人のスキャンダルが並んでいる。
アイリ(ため息をつきながら):
「最近、この手のニュースばっかりね……。」
ナレーション:
隣に座るタイガが、彼女のスマホ画面をちらりと覗く。
タイガ(眉をひそめて):
「国民的スターがスキャンダルで芸能界を去るのか……。確かに、最近こういうの多いよな。」
アイリ:
「有名人って、やっぱり誘惑が多いんじゃない? それで、気が緩んじゃうのかも……。」
タイガ(真剣な表情で):
「でもさ、誘惑の多さは関係ないと思うんだ。結局、大事なのは『自分がどう選択するか』だろ?」
ナレーション:
アイリは少し考え込む。
アイリ:
「……つまり、どんな環境でも自分を律することが大切ってこと?」
タイガ(うなずきながら):
「そう。もし彼らが一時の誘惑に負けなかったら、こんなふうに人生を棒に振ることはなかったはずだ。純潔を守ることは、ただの道徳の話じゃなくて、自分自身の未来を守ることでもあるんだよ。」
ナレーション:
アイリはふと、最近学校で起きた出来事を思い出した。
ナレーター:
「数日前、学校内である男子生徒がSNSで不適切なやりとりをしていたことが発覚し、大きな問題になっていた。その生徒は停学処分を受け、周囲からの信頼も失ってしまった……。」
アイリ(小さくつぶやく):
「……やっぱり、純潔を守るって、自分を大切にすることでもあるんだね。」
タイガ(優しく微笑みながら):
「そう。自分を守るだけじゃない。相手も傷つけないし、世間の信頼も得られる。つまり、純潔を守ることが、本当のヒーローになる道なんだよ。」
ナレーション:
アイリはタイガの言葉をじっと噛みしめる。そして、ゆっくりと顔を上げた。
アイリ(力強く):
「だったら、私たちがそのヒーローになろう。」
タイガ(微笑みながら):
「そうだな。俺たちは決して流されない。どんな誘惑があっても、自分の選択で光の道を歩いていく。」
ナレーション:
二人は真剣なまなざしを交わした。
目の前には、これから先も続く人生の選択が待っている。
しかし、タイガとアイリは確信していた。
純潔を守ることこそ、真のヒーローの証なのだと。
あとがき - 作家 神代 純 より
最近、芸能界や政界で相次ぐスキャンダルが社会を騒がせています。有名人だからこそ大きく報道されますが、これは決して遠い世界の話ではありません。私たちの身近でも、純潔を守ることの大切さを見失った結果、大切なものを失うケースが少なくないのです。
しかし、逆に言えば、純潔を守ることで人生をより良い方向へ導くこともできます。
誘惑は誰にでも訪れます。
しかし、その誘惑に流されるのか、自分を律するのか、その選択が未来を決めます。
この物語の中で、タイガとアイリは「純潔を守ることの意味」を深く理解し、それを貫こうと決意しました。それは、彼らが単に道徳的に正しいことをしようとしているのではなく、「自分自身を守り、相手を守り、社会の信頼を得るための選択」だからです。
世の中には、名声や地位を持っていたはずの人が、一瞬の過ちでそれらを失ってしまう事例がいくらでもあります。しかし、もし純潔を守り続けることができていたなら、その人たちは今も尊敬される存在であり続けていたはずです。
この物語が、読者の皆さんにとって「純潔を守ることの価値」を再確認するきっかけになれば嬉しいです。
これからも、タイガとアイリの成長を温かく見守ってください。
次回もお楽しみに!
作家 神代 純(かみしろ じゅん)