探究の達人③ フューチャーマッピングで探究
アルマクリエイションズの国際ファシリテーター石ケ森さんにきていただきました。目的は、ふたば未来で行っている生徒それぞれの探究活動のクオリティを上げるためです。
ふたば未来で行われている探究プロセスは、文科省が提示している探究プロセスをさらに深め実施しています。学びを加速させる研究者ポールシーリー博士が開発したアクセラメンツの要素が入っています。アクセラメンツは、フルで行えば10日間のセミナーになるような内容なので、ここで説明することは難しですが、頭や体の働きを最大限活用し、教える側の視点だけでなく、生徒側の行動や態度変容まで考慮した加速学種の集大成です。それを、探究プロセスの設計の際に考慮し作成しました。私が、そのアクセラメンツを受講した時の講師が石ケ森久恵先生です。
私は、原子力防災班のマネジメントを行なっているのですが、アクセラメンツを意識し、さらに慶應大学の伊庭先生が言うようなジェネレーターとしての教師の役割で進めた結果、これまで出てこなかったようなテーマ設定とその達成のための具体的なプロジェクトが生まれ始めました。
マインクラフトで過去と未来をつなぐVR世界を作る生徒や、砂鉄を集めて南部鉄器とコラボした商品開発、環境にやさしい街のブランディングとシビックプライドで民官で作る町再生計画、地域のゴミを花に変えるプロジェクトなどなど。
それだけじゃないんです!これらの探究はすでに、学校という枠をこえ、地域のNPOとコラボし、早稲田大学と繋がり、今は言えませんが世界的な企業とも繋がり始めています。
アクセラメンツの要素を入れるだけでもすごいのですが、今回は、未来を作り出す思考法フューチャーマッピングを探究に組み合わせることで生徒たちの探求の更なる進化を図りました!
コロナ禍でオンライン開催にはなりましたが、1年生の時に自分のキャリアを考える際にフューチャーマッピングを行っていたので、2時間という短い時間ですが、大きな進歩がありました。
【今回のチャレンジ】
未来を想像する探究を行う上で、未来にどのようなことが起こるのか、どのような技術が使われるのかなど未来に対するリテラシーは非常に重要です。今回はそこにアクセスし、フューチャーマッピングにそれを入れるところからスタートしました。
その時に使ったサイトが「未来総研 未来年表」です。
例えば、2030年にすごい海底都市計画があるのご存知ですか?
https://www.shimz.co.jp/topics/dream/content01
2050年にこんなエレベーターを完成させようとしているのご存知ですか?
https://www.obayashi.co.jp/recruit/shinsotsu/challenge/spaceelevator.html
こんな現実に動き始めている未来をフューチャーマッピングに書き込んでいくことで、自分たちの探究を新たな視点でバージョンアップさせていきました。
【生徒の作品】
この生徒は、デジタルが発達している今だからこそ、双葉郡の今をアナログな絵で残していくというものでしたが、今回のフューチャーマッピングを書いていく中、こんなことを考えました。
「未来の人たちは、高いところからの景色を見ている可能性があるから、ドローンを使って今から高いところからの絵を描いておく必要がある。」
「ただ絵を描くだけでなく、楽しんでみれるようにクイズのようなかたちにし本にする」
石ケ森さんの講座は、非常に高度なのですが、高校生にも非常にわかりやすく、興味深く素晴らしいものでした。
「見たいと思う世界の変化にあなた自信がなりなさい。」(マハトマ・ガンディー)
コロナが収束し始めたら、直接きていただき、更なるレベルアップを手伝っていただく予定です!
今回も、読んでいただきありがとうございます。