別腹まで総動員
私はどうにもバイキングやビュッフェと呼ばれる食事スタイルとは相性があまり良くない。
バイキングとビュッフェでは微妙に意味合いが違うらしく、バイキングは食べ放題でビュッフェは選択式の食事スタイルを指すらしい。
どちらにしても給仕や配膳してもらう事はなく自分で好きなものを選んで食べることが出来るのがこの二つのスタイルで好きな人にはたまらないのだろう。
そもそもバイキングという食事スタイルの元祖は１９６７年に帝国ホテルが開業したインペリアル・バイキングというレストラン名に由来している。
そのレストランでスウェーデンのスモーガスボードという食べ放題のセルフサービスで食事を提供していた。
スモーガスボードという名前ではインパクトに欠けるので当時流行していた海賊映画で豪快な食事シーンが話題になっていたバイキングにちなんで名づけられたそうである。
一方ビュッフェはフランス語由来で置台のある扉付き食器戸棚を指す言葉で、その戸棚の上に軽食やお茶などを乗せて提供したことが発祥なのだそうだ。
時代が流れてパーティで戸棚の上に料理を乗せる方式が流行し、やがて自分たちで好きな料理を取って食べるという今のビュッフェスタイルが確立された。
ビュッフェは料理ごとに料金を請求されることもあり厳密には食べ放題とは少々異なるのが特徴である。
とまあ、大まかに食べ放題の二大巨頭の説明をさせていただいたが、私が食べ放題が苦手な理由はいくつかある。
一つは元を取ろうとして無理な大食いをして後で気持ち悪くなるという最もあるあるな点。
他には大抵は制限時間が設けてあって焦って食べてしまい自分のペースで食事が楽しめないこと。
後は食べたい料理を取りに行ったら食べつくされておりいつ補充されるかわからないでじりじりしてしまうパターン。
もう一つはメイン料理によくあるシェフがその場で調理してくれる料理を待つ間の手持無沙汰な時間の微妙な気まずさ。
他にも上げていけばまだまだ出てくるが、何といってもお店全体のわさわさした雰囲気が最大の苦手ポイントである。
なので私は旅行で宿を選ぶときに食事がビュッフェスタイルの所は真っ先に候補から外す。
ホテルだと朝ごはんが食べ放題の所も多いがそういう時は朝食を食べないことがほとんどである。
その分早めにチェックアウトして駅そばで春菊天そばを食べる方が気持ちが落ち着いていい。
ここまでつらつらとバイキングとビュッフェのことを書いてきたが決してけなしているわけではなく、あくまで私が苦手だという事を強調しておきたい。
食べ盛りのお子さんのいるご家庭にはありがたい存在だろうし、友達が集まってワイワイと食べたり飲んだりするのは楽しいだろうと思う。
まあ、世の中にはあのスタイルにあまり積極的ではない人がいるという事をちらっと覚えていただけたら幸いである。
そんなちょっとした小言幸兵衛な私の昨日の晩御飯がこちら。
まずは糠床のお世話。
糠をかき混ぜていい感じの漬かり具合の大根を取り出す。
それから昨日買ってきたばかりの二十日大根の葉っぱを切り落として漬け込んでおいた。
二日後くらいには食べごろになっているはずである。
次は鶏むね肉を一口サイズに切り分ける。
二十日大根の葉っぱを洗って刻んでおく。
フライパンに薄く油を敷いて鶏肉を炒める。
しっかり芯まで火が通ったら二十日大根の葉っぱを加えて味付けにめんつゆと柚子胡椒を入れて軽く煮詰める。
とろみが出てきたら鶏肉と大根葉の炒め物の完成。
副菜は久しぶりにハムエッグをちゃちゃっと拵える。
もう一品はセリのお浸しを作った。
汁物は具だくさんの味噌汁。
糠漬けの大根を切って晩御飯の完成。
妻を呼んで頂きます。
昨日は休肝日。
まずは今年の初物のセリを頂く。
シャキシャキした歯ごたえにちょっと癖のある苦みがたまらない。
妻はセリはガソリンの味がすると言って決して箸をつけない。
なので私の独り占めである。
次に鶏肉と大根葉の炒め物を食べる。
味付けは麺つゆというシンプルなものだが柚子胡椒の辛味が全体を引き締めておりちょっと宮崎名物の鶏の炭火焼きに似ている味わい。
これは好みに合ったらしく妻がパクパクと食べていた。
糠漬けもいい漬かり具合で及第点。
味噌汁を飲みつつ、ハムエッグも温かいうちに手を付ける。
黄身の真ん中に穴をあけて醤油を一たらし。
そのまま食べてもよかったがちょっとしたヒラメキで鶏肉に黄身を絡めて食べると素敵な味になった。
昨日はまずまずバランスのいい晩御飯だった。
ゆっくり食べてご馳走様。
後片付けをして寝る前に少しだけゲームをして就寝。
皆さんはバイキングもしくはビュッフェお好きですか？
こうやって食べたら満足度が高いという攻略法があったら是非教えてください。
苦手なものは一つでも減らしたいお年頃なものでして。