やたらとリアル
気が付くと私はお百姓さんの格好にみのを被っているという、明治から大正時代にかけての古い写真で見るような姿をしていた。
住んでいる家は藁ぶき屋根の素朴な佇まいで農耕用だろう足は短いが立派な体格の茶色の毛の馬を引きながら田んぼのあぜ道を歩いている。
馬は自分のペースでぽっくりぽっくりとゆっくり歩を進める。
私もそれに合わせて手綱を離さない程度に緩めながらぽてぽてと歩いている。
おそらく農作業を終えて家に帰るところだったのだろう。
途中で鼻を垂らした悪ガキたちがこっそり近づいてきて、馬のしっぽの毛をぶちぶちと抜き始めた。
そういえば昔祖父から馬の毛を束ねるといい釣り糸になると聞いたことがあったなぁとぼんやりと考えていると馬が怒ったのか急に暴れだした。
ひんひーんと鳴きながら後ろ脚を跳ね上げて暴れる馬をどうどうと必死で制するがいったん興奮した馬はなかなか落ち着いてくれない。
悪ガキたちは怖くなったのか蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
馬は相変わらず気が立ってぶるぶるしている。
私はどうどうと繰り返すばかりである。
そんな馬とのやり取りをしていると少し落ち着いたのか急に馬がおとなしくなり、ぴたりと動きを止めたかと思うとぼたりぼたりと大量の糞をし始めた。
ちょうど馬のお尻のあたりにいた私はそれを全身で浴びながら、うひゃぁこれはたまらんと思いながら馬糞の海の中に溺れていくのであった…。
これが今年の初夢である。
起きた瞬間にびっしょり汗をかいておりふう、夢で良かったと心の底から思った。
それにしても一年の最初に見る夢が馬の糞とは縁起がいいのか悪いのかわからなかったので、早速インターネットで「糞、まみれる、夢」で検索してみた。
するとどうやらこのタイプの夢は金運が爆上がりするらしく、思わぬ臨時収入などに恵まれる一年になるとのことだった。
おお、それはラッキーだなと思ったがあまりに解像度の高い夢だったので思い出すとちょっとうえっぷとなる。
ネガティブな内容の夢のようで実はドリーム感のあるナイスな初夢をみられたようで今年一年は経済的に安泰なのかなと期待大である。
いや、新年一発目のnoteが尾籠な話で申し訳ありません。
お酒の飲み過ぎで脳がとろけているのかも。
昨日まで実家のお世話になったので、今日は自宅でゆっくりと過ごすことにします。
三が日が終わってもボーナストラックで明日も明後日もお休みなのはありがたいですねぇ。
帰省のUターンラッシュもぼちぼち始まるころかと思いますが、皆様長い移動で体調などを崩されませんように。
さぁて、今晩もご馳走を食べるぞぅ。
お酒もとっておきを開けちゃおうかな。
イヒヒ。