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いろんな意味でお腹いっぱい
昨日は近所の台湾料理屋さんに晩御飯を食べに行ってきた。
車で五分もかからない場所にある貴重な飲食店である。
お店の看板には本場台湾料理とデカデカと書かれているが実際には色々なメニューがある中華料理のお店である。
ここの特徴は何といっても安いのと量があり得ない位多いという事である。
例えば醤油ラーメンと麻婆豆腐のセットを頼むと、ちょっとした洗面器のような容器に入ったラーメンとどんぶりに盛られた麻婆豆腐に無料のライスがついてくる。
これだけの内容でお値段は千円以下であり、お腹がペコペコの時には大変ありがたい存在である。
味は台湾らしいというよりは町中華に近いがなかなか美味しい。
何せボリュームが凄いので完食するのに根性がいる。
このお店はランチも大人気でボリュームはそのままに安価なセットメニューを提供しているのでお昼にはお店に入るのも難しい。
夜は夜で飲み屋さんの様相を呈するのでいつ行っても活気がある。
お店の店員さんは中華系の方ばかりで片言の日本語で接客してくれる。
注文した料理が届くとドンドンドンと豪快な音をさせながら置いていって何も言わずに立ち去っていく。
愛想というのもは皆無でそのつっけんどんな態度がまた本場っぽくて私は案外嫌いじゃない。
昨日は店内は八割の入りで賑わっていた。
数多あるメニューから私はピータン豆腐とバンバンジーと生ビールを選んだ。
妻はここに来るとよく頼むルーローハンとミニ天津ラーメンのセットを頼んでいた。
ビールがすぐに届いたので運転手の妻にすいませんねぇと一応断ってからングングングと飲む。
パハーッ外で飲むお酒は美味いなぁと思っていたらピータン豆腐がドンとテーブルに置かれたのでこれをつまみにチビリチビリと飲んだ。
妻はピータンが苦手なので私の独り占めである。
このお店のもう一つの良いところは提供スピードが速いところで妻の注文品もドドンと届いた。
いただきま~すとどんぶりに大盛りになっているルーローハンをレンゲで口に運んでうん美味しいわと上機嫌だった。
私の頼んだバンバンジーも軽く二人前はあるボリュームでこれだけでお腹いっぱいになりそうだった。
おつまみのボリュームが規格外で値段はワンコインという価格破壊っぷりである。
二杯目のビールを飲んで名物の台湾ラーメンを頼んだ。
これは醤油味のラーメンに辛いひき肉とニラがどっさり入ったものでパンチがある味で癖になる。
食べるのがゆっくりな妻のペースに合わせてラーメンをズルズル。
か、辛いなぁと思いつつでもそれが良いと思って箸がとまらない。
生ビール二杯とおつまみとラーメンでお腹はパンパンになった。
妻も根性を見せて意地の完食。
ごちそうさまをしてお会計。
そんなに安くていいの?という金額を支払って大満足でお店を出た。
久しぶりだったけど美味しかったねぇと妻が上機嫌だったのが嬉しかった。
それから帰ろうとすると洗濯用の柔軟剤が切れているというのですぐそばの二十四時間営業のスーパーに足を運んだ。
時間は十時前くらいで結構お客さんはいた。
私がこのお店をよく利用するのは早朝四時とかなので賑わっているなと思った。
とりあえず今日のお昼御飯用にうどん玉を買ったりして他に何かお買い得品が無いかと店内をウロウロしてみた。
するとやたら若いカップルが多い事に気が付いた。
彼らはお互いの身体をピッタリ密着させて手をしっかり握って甘~い声で何やらささやいている。
そんなのが何組もいてその過剰なイチャイチャ加減に、そういうのは人前でするもんじゃないよ~と老婆心ながら思ったが完全に二人の世界に入り込んでいるので全く周りは見えていない。
一か所にとどまって彼女の髪の毛をいじったり頬を寄せ合ってキスまがいの事をするので、普通に買い物がしたい私たちからしたらいい迷惑だった。
そのズルズルネチャネチャしたカップルの群れを追い越しながら必要なものを買い足してセルフレジで精算して店外に出て大きく深呼吸をした。
それから車に乗り込んで妻にいやぁなんだか濃いカップルが多かったねぇと言うと、どうせ家に帰ったらやる事は決まっているんだからそこまで我慢できないさかりのついたお子ちゃまなのよとばっさり切り捨てた。
私も同じような事を思っていたのでそうだねぇと答えて、まぁ若いという事でと話がまとまった。
でも何だかナメクジの交尾でも見たようないや~な気持ちになったのは事実である。
晩御飯の良かった余韻が少し霞んでしまい残念だった。
帰宅してから飲みなおそうかと思ったがその気にならないでお風呂に入って就寝。
私が尊敬してやまない東海林さだおさんがカップルがこういった人前でいちゃつくのを非常に苦々しく思っておられるのでその気持ちは私も非常によくわかる。
ああいうのが一組でもいると場の雰囲気が乱れるんですよね。
別に私は風紀委員ではないが、秘め事はこっそりしてほしいなと思う。
ああ、何だかドッと疲れたお買い物タイムでした。
べ、別にひがんでいる訳じゃないですからね。