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すわっ!タコオヤジ降臨。
昨日は夕方に道の駅に立ち寄った。
自宅から一番近いお店で車で十五分くらいの所にある。
地元の特産品や野菜、鮮魚、精肉などを取り扱っておりコンビニも併設されているので必要なものは大体手に入る。
何か面白いものはないかなと思って店内をウロウロしていると鮮魚コーナーで生タコの特売をしていた。
ああ、そうか半夏生だからかと思って値段を見て見ると小ぶりなものが一杯七百円で売っていたのでうわっ!安~いと思ってすぐにかごに入れた。
それから青果コーナーに朝採れの枝付き枝豆があったのでこれも購入。
買い物に勢いがついたのでついでに精肉店でハムの切り落としを買った。
レジで支払いをしようとすると何だか私に対して子どもをあしらうような接客をされた。
大丈夫ぅ?タコの下拵えできる?難しいんよ~とか枝豆は枝ごと茹でると美味しいよぅ~と情報としてはありがたいのだが、言い方がまるで子ども扱いでおじさんの私にはふさわしくないと思った。
まあ、いろんな人がいるよねと思いなおして会計をした。
支払金額は千五百円でお釣りが来たので安いと思う。
帰宅後に戦利品を眺めて、さぁどうやって食べてやろうかとニヨニヨしながら頭を捻った。
タコは生でもいけるが茹でることにした。
内臓を取って塩をたっぷり振って揉み揉みする。
ぬめりがどんどんと出てきてちょっと気持ち悪い。
塩を何度か変えながらひたすら揉む。
ぬめりが取れたら柔らかくするために麺棒でタコの足をバンバン叩く。
こうすると繊維がほどけて柔らかく仕上がる。
その間にお湯を沸かして沸騰させる。
叩き終わったタコを足先からゆっくりと沈めていく。
熱が加わっったタコはみるみるうちに赤く染まっていく。
台所に何とも言えない美味しい匂いが漂う。
しっかり茹でてからおか上げをして粗熱を取る。
その間に枝豆も茹でる。
お店のお姉さんが言っていた枝ごと茹でる方法は以前にも試したことがありなかなか具合がいいのはわかっていたが昨日はちょっとひと工夫したかったので枝から切り離した。
軽く塩で揉んでうぶ毛を落としたら熱湯で三分三十秒茹でる。
少し硬いかなというところでザルにあける。
それを醤油とみりん、ニンニクで作った合わせ調味料に漬ける。
これで枝豆のにんにく醤油漬けの出来上がり。
食べる直前まで冷蔵庫でしっかりと冷やしておく。
その頃にはタコの粗熱が取れているので早速調理する。
足は半分は刺身にする。
残りは冷凍しておく。
いずれタコ焼きを作る時に出番があると思う。
頭は細切りにしてキュウリと合わせて酢の物にする。
もう少しおかずのボリュームが欲しかったので冷凍庫からこの間母と作ったメンチカツを取り出してトースターでチン。
汁物は玉ねぎと人参のお味噌汁。
うん、今日は地元食材祭りだなと思って妻を呼ぶ。
合わせるお酒はやっぱりビール。
ウシュッとプルタブを起こしてタッタッタとグラスに注ぐ。
では乾杯とグラスをカチンと合わせてウググと飲み干す。
ツハーッ、美味い。
口開けのお酒はいつ飲んでも最高である。
ではではと早速枝豆を食べる。
ニンニクの香ばしい味と醤油のしょっぱい味が枝豆についておりなかなかいい。
後を引く味でついつい手が伸びる。
当然ながらビールとは最高の相性である。
あっという間に一本目のビールが空いたので二本目を冷蔵庫に鶏に行った。
カシュッ、コッコッコ、グビグビ、ムハーッ。
ではタコを食べよう。
薄く削ぎ切りにした足にワサビを乗っけて醤油をつけてパクリ。
ムギュムギュした歯ごたえで噛めば噛むほど旨味がジュワジュワとあふれる。
潮の香りがする鮮やかな味に夏の訪れを感じる。
何より朝獲れなので鮮度は折り紙付きである。
タコには疲労回復に効果的なタウリンがたくさん入っているんだよと妻に言うとうん、知ってると言いながらモリモリ食べていた。
私は合い間に酢の物をパクリ。
タコの頭も余りがちな部位ではあるが味が悪いわけでもないのでしっかりと料理に使う。
パリパリしたキュウリの食感と柔らかいタコの組み合わせは出会いものである。
うん、これも良いなと思ってモグリモグリ。
それから温めたメンチカツにウスターソースをたっぷりかけて食べた。
もちろん美味しかったのだが、タコ尽くしでお腹は十分に満足していたので少し多かった。
昨日のMVPはタコと枝豆である。
新鮮な食材が気軽に手に入る環境で暮らしていることに感謝しつつご馳走様。
お酒は少し調子に乗って缶ビール四本。
妻からそんなに飲んだの!とちょっと怒られたのは言うまでもない。
だってつまみが酒を呼ぶんだもんとささやかな抵抗をしたが火に油だった。
今日は休肝日にしたいと今は思っている。
果たして今夜の私の意志の強さは…。
待て、続報。