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インド人もビックリね

 今日は自宅の隣の休耕田で朝から草刈りをしていた。

 日曜日に今度この土地にアパートが建つのでしばらくご迷惑をおかけしますと不動産屋さんが訪れてきていたので始まったかと思った。

 工期は十月から翌年の六月までと長めにとってあるとの事だった。

 ビィーンというやや耳ざわりなエンジン音をけたたましく立てながらバッサバッサと草が刈り取られていくのはある意味清々しいものがあった。

 窓からは刈りたての草の青々とした匂いがして気分がよかった。

 出かける時に見たら全体の一割くらい刈られていたが夕方に帰宅すると綺麗になっていた。

 それほど広大な土地というわけではなくアパートと駐車場が土地一杯に建つ事を思ったらああ、とうとうここもかという気持ちになった。

 今の家に住み始めて十年と少し経つが最初の頃は目につくのは田んぼか畑で人の気配もあまりしなかった。

 街中から外れているので街灯も無く夜は真っ暗だった。
 
 それがあれよあれよという間にアパートが立ち並び街灯も煌々とつくようになって人の出入りも賑やかになった。

 今回の施工で近所の田んぼはほぼ建物で埋め尽くされることになる。

 もともと我が家も田んぼの跡地に建った一軒家だそうであまりよそ様の事は言えないが環境の変化に戸惑ってしまう。

 まあ仕方がないよなと思いながら夕飯の買い物に出かけようとしたが面倒だったのであるもので済ませることにした。

 冷蔵庫を開けてみると豚肉があった。

 それから野菜室に玉ねぎが一個転がっていた。
 
 後は賞味期限の近い卵を発見。
 
 ここ数日買い物に行っていないのであまり食品のストックは無かったが逆にそういう状況になると張り切りたくなって勇んで台所に立った。

 まずは玉ねぎを半玉みじん切りにする。

 フライパンにニンニクを入れて豚肉と玉ねぎを加えて炒めていく。

 全体に火が通ったら水を入れてアクを取る。

 火加減を弱火にして少し煮詰める。

 そうしたら火を止めて包丁で刻んだカレールーを投入。

 再び火を点けてとろみが出るまで煮込んでいく。

 その間に冷凍庫にあった冷凍ご飯をレンジでチンする。

 後は残りの玉ねぎを使って簡単なサラダを作る。

 玉ねぎの皮を剥いてスライサーで薄切りにする。

 それを水に晒して辛味を抜いたら油を切ったツナ缶を混ぜてマヨネーズ、レモン汁、タバスコで味をつけて卵の黄身をのせてオニオンツナサラダの出来上がりである。

 汁物が欲しかったので残った卵の白身を使ったかきたまスープを拵えた。

 ようし、こんなものだろうと思ってちょうど解凍が終わったご飯に時短カレーをかけて居間に運ぶ。

 おっと、サラダとスープも忘れずに。

 今日のお酒はハイボール。

 飲んでいる途中でジワジワと濃くならないようにお酒3対炭酸7の分量で作っていく。

 おっとっととグラスにお酒を注いで溢れないように炭酸水を注ぐ、仕上げにレモン果汁を振り入れたら出来上がりである。

 ではいただきますと言ってタンブラーをクイッと傾けてグビリと飲む。

 はぁーっ爽やかだなぁと素直な感情が出てくる。

 ではではということでカレーから手を付ける。

 ジャガイモが入っていないのでトロミはそれほどでもないが日本のカレールーというのは大発明で多少イレギュラーな作り方をしてもちゃんと美味しく出来るようになっている。

 ご飯にルーを絡めてパクリとやるとカレーだぞという主張が強くする。

 何よりフライパンで炒めて作ったとは思えないほど立派な味わいがする。

 モグモグと食べながら合間にハイボールをクピッと飲むとナイスな相性で嬉しくなる。

 合間にオニオンサラダを食べると卵のコクにマヨネーズの油っ気とタバスコのピリッとした辛み、レモンの酸味が合わさって深い味になっている。

 玉ねぎ半個で作ったのでちょっとボリュームが物足りなかったが副菜としては十分に役に立ってくれた。

 ハイボールを濃くならないように注意しつつ二杯目を作ってその間にかきたまスープで口をリセットする。

 カレーを一皿食べてまだもう少し物足りなかったので二杯目はルーだけよそって食べた。
 
 ルーだけのカレーはお酒の良いつまみになるので酒量が増えないように意識して食べ進んだ。

 モリモリと食べて三杯目を視野に入れたが、いやいや食べ過ぎでしょうとと思ってごちそう様にした。

 お酒は何だかんだで四杯でストップ。

 今日は薄めのハイボールを死守することが出来たのでエライエライ。

 買い物に行かないでご飯を作るのは食材の組み合わせパズルの難易度があがってなかなか楽しい。

 とはいえ冷蔵庫がほぼ綺麗にすっからかんになったので明日は買い物に出かけなければならない。

 行きつけの野菜の直売所に行けたら行こう。

 はぁ、本日もごちそう様でした。

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