百円玉の消えた日。
今日6月16日はゲームメーカーのタイトーがスペースインベーダーを発表した日なのだそうだ。
今年でちょうど四十五年になるらしく世の中のレトロゲームフリークの中では盛り上がる話題である。
ご存じの方も多いかと思うがこのゲームは自分が砲台で画面の一番下に配置される。
上下には移動できず左右に行ったり来たりしかできない。
画面の上部から攻めてくるタコやイカの形をした宇宙人から地球を守ることで砲台で一匹ずつ撃ち落とす。
宇宙人はじわじわと侵攻してきて当然攻撃もしてくる。
それを防ぐためにこちらの陣地にはトーチカが設けられており防御に使える。
トーチカは万能ではなくお互いの撃つ弾を貫通するのでじわじわと安全地帯が削られていく。
画面上の全ての宇宙人を撃墜したら一面クリアである。
まあ、だいたいこれ位のルールを覚えていたら問題なくプレイすることが出来ると思う。
私が初めてこのゲームに触れたのは地元の駄菓子屋でその頃にはいわゆるインベーダーブームは去っていた。
一回のプレイは駄菓子屋にしてはかなり強気の百円でそのお金があれば豪遊できたのでもったいなくてなかなか遊べなかった。
それでもたまにお金持ちの友達がコインを入れて遊び始めるとみんなで群がって見物したものである。
このゲームの代名詞でもあるナゴヤ撃ちが出来るかどうかが腕の見せ所であった。
まだまだとジリジリと敵を引き付けるのはそれなりにスリルがあった。
もう無理、やられる!と思った瞬間にレバーを動かしながら攻撃ボタンをリズミカルに押して並んでいるインベーダーをバシバシと一掃するのは見ていて気持ちが良かった。
上手い子が遊ぶとかなり長い時間遊べるスルメゲームの元祖ともいえる傑作である。
私ももちろんプレイしたことがあるが下手くそなので一面をクリアできた記憶が無い。
駄菓子屋に置かれていたインベーダーの筐体はそのうちに違うゲームになってしまい、いつの間にか私たちのささやかなブームは去っていった。
それから数年してファミコンに移植版が発売されたがその頃にはゲームはかなり進歩しており単調な動きで地球を侵略しに来た宇宙人は知恵のついた人類にあえなく敗北を喫するのであった。
まあ、要は地味すぎてあまり人気は出なかったのですが。
そんな事を懐かしく思い出しながら昨日の晩御飯を振り返る。
まずはスーパーに立ち寄って買い物。
帰宅してすぐに晩御飯づくりに取り掛かる。
ブロッコリーをよく洗って房ごとに切り分ける。
レンジでチンして熱を通す。
アツアツのうちにニンニク、塩、こしょう、オリーブオイルを絡めたらホットサラダの出来上がり。
次にメインを作る。
中華麺の乾麺があったのでこれを茹でる。
その間にキャベツ、玉ねぎ、ピーマンを細切りにする。
豚バラ肉を一口サイズに切って小麦粉をまぶす。
フライパンに油を敷いて熱したら豚肉を入れる。
軽く炒めたら野菜を加えてさらにジャッジャッ。
味付けは塩と砂糖、鶏がらスープの素。
全体に火が通ったら茹でた中華麺を投入。
そこに味の仕上げに黒酢を大量にドボリ。
酢にむせないようにザックリかき混ぜたら黒酢焼きそばの完成。
汁物はブロッコリーの芯のお味噌汁。
よし、こんなもんでしょと思いつつ妻を呼ぶ。
昨日は体調がよくなってきたのでお酒を飲む。
何となく温かい方がいいかなと思って焼酎の梅割りにした。
いただきますをしてまずはグラスをクイッと傾ける。
梅干を入れた焼酎のお湯割りがじんわりと体に染みる。
しっかりと美味しく感じるので元気になってきているなと感じる。
つまみにブロッコリーを食べるとホコホコしてなかなかイケル。
にんにくの風味で元気が出そうな味。
チュッとお梅割りを飲んで黒酢焼きそばを食べる。
黒酢をたっぷり使っているがそれほど酸っぱくはない。
むしろ発酵食品独特の旨味があって焼きそばの味をワンランク引き上げている。
具はシンプルだが間違いのないセレクトで全体の完成度は高かった。
みそ汁を合い間に挟んでツルツルと食べた。
お酒は控えめに二杯で止めておいた。
うん、食欲もあるしお酒も美味しかった。
このまま本復となればいいなと思う。
よぉし、やるぞう。