たった一匹でこの騒ぎさ
今日のnoteは虫、特にアレが苦手な方には少々刺激が強いお話となっております。
読むのをためらったらここでページを閉じてくださいませ。
さて、昨日の夜晩御飯を食べ終えて片づけをしていた。
軽く汚れを落とした食器を食洗器に突っ込んでスイッチを押してから可燃ごみを外のごみ箱に捨てる段取りになった。
カーテンを開けて外に置いてあるゴミ箱を開けようとしたら目の前に大きな蜘蛛がツツーッと糸を垂らして現れた。
うおっ、とのけぞったがまあ蜘蛛なので殺すのは可愛そうなのでお尻から出している糸を掴んでそっと庭に放った。
ああ、びっくりしたと思ってごみを捨てようと思ってゴミ袋を掴むとカサカサと手の周りを何かがはい回った。
思わずヒエッと叫んでブンと腕を振り回したら、そいつはゴキがブリブリする奴だった。(以下ブリブリ)
こいつも結構な育ち具合の大物で着地したところが台所の床だった。
その時私は庭に出ていたのだが逃がしてはブリブリ嫌い世界ランキング常連の妻がパニックになるので自力で駆除しようとした。
庭からスリッパでスパコーンと仕留めようとしたが奴はカサカサと逃げ回る。
モグラたたきの要領でパンパン叩いていたら体のバランスを崩して庭にすっころんでしまった。
腰をしたたかに打ち付けて思わず息が詰まったが一応受け身を取ったので頭は打たないですんだ。
派手に大立ち回りをしていたものだからさすがに妻も気になって出てきて庭で倒れ込んでいる私を見て大丈夫!?と聞いてきた。
そこで黙っているわけにもいかず実はブリブリが出て…と言うと嫌だぁと顔が真っ白になった。
妻すぐに殺虫剤を取りに行って辺り中にまき散らし始めた。
私は痛む腰をかばいながらなんとか台所に戻った。
そこからが長い戦いだった。
ブリブリの潜伏場所らしきところを一か所ずつ点検した。
ここか!…いない。
じゃあこっちだ!…姿が無い。
そんな事を繰り返して諦めようかと妻に言うと絶対に退治してと強く強く言われたので使命感に燃えて最後のポイントを覗いてみた。
すると果たして、いた。
触角をチロリチロリさせながらこちらと目が合うとササッと逃げ出した。
そこに妻が必殺の殺虫剤噴射!
ものの三十秒でみるみるうちに動きが鈍くなってきた。
そこへ私がスリッパでパコーンととどめを刺した。
ティッシュでくるんでブリブリ駆除を完了すると妻がありがとうっと言って抱き着いてきた。
大きな蜘蛛の後にブリブリだったので相手の二段構えにまんまとやられて痛い思いをした。
何だかんだで今シーズン初の遭遇戦だったのでちょっと動揺してすっころんでしまった。
今日は腰の右の当たりがジンジン傷むのでアンメルツを塗って過ごした。
私は大抵の虫は平気なのだが油断は大敵である。
とりあえず夜の大捕り物を無事に終える事が出来てよかった。
こういう時は沈着冷静にクールに対処するのがカッコいいですよね。
そんなバタバタが合った夜の晩御飯はお鍋。
豚肉とホタテの白菜鍋。
豚肉は切り落とし、ホタテは冷凍庫にあったものを解凍。
白菜とシイタケを適当に切る。
副菜はかまぼこを炒めて醤油で絡めたもの。
もう一品は軽めに卵焼き。
ぬか漬けは人参。
鍋に水を張り昆布を敷いて火を点ける。
沸騰したら昆布を取り出す。
豚肉とホタテを入れて野菜も投入、
煮えるまでの間にいただきますをして乾杯。
昨日のお酒は新しくなった一番搾り。
飲みやすさに特化した味わいで軽さすら感じる。
かまぼこをつまみながらビールをクイッ。
そのうちにお肉が煮えるのでポン酢であっさりと食べる。
エアコンを使っているので暑さは感じない。
豚肉はホクホクでいかにも鍋の主役と言った感じ。
次にホタテを食べる。
ボイルホタテなので火が通ったらすぐに食べられる。
貝の旨味がジュンとあふれてかなり美味しい。
あまり煮込むと固くなるので早めに口に運ぶ。
合い間にビールをクビビッ。
白菜もシイタケもこういった常夜鍋スタイルにはよく合っていて相性がいい。
卵焼きもしっかり食べつつ鍋奉行を務めた。
もちろんアク取りも丁寧に。
何度か具材を追加して食べたら締めは博多の棒ラーメン。
これはすぐに火が通るので締めにはもってこいである。
ツルルとすすって、お腹九分目でご馳走様。
はぁ。鍋は簡単でご馳走感があっていいなぁと思いつつご馳走様。
そうして話は冒頭に戻るわけである。
おのれ、ブリブリめ昨日はひどい目に遭った。
もう見掛けないように駆除剤を撒いたりあれこれと対策をしたい。
妻の精神衛生上にも関わってくるし。
あの平べったいフォルムが憎たらしい。
ご清聴ありがとうございました。