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メガネ歴40年

 今日10月1日はメガネの日である。

 数字で書くと1001となり1が眼鏡のつる、0がレンズに見える事から記念日になっているそうである。

 ちなみに日本にメガネが伝わったのは宣教師フランシスコ・ザビエルが現在の山口県、周防の国にキリスト教を普及しに訪れた時に守護大名であった大内義隆に献上したのが最初だと言われている。

 メガネの渡来には諸説あるもののこの説も有力な話の一つであるそうだ。

 当時の大名に珍しいものを献上してキリスト教の庇護を願った宣教師の思いが伝わってくる貴重なエピソードである。

 話はぐっと身近になるが私は子どものころから目が悪くて小学三年生からメガネ生活になった。

 父が東海林太郎のような瓶底メガネをかけるような近視だったのでその遺伝もあったのか小学校に上がる頃にはだいぶ視力が落ちていた。

 常に席は黒板に近い前の方で授業を受けていたが低学年の頃はまだ何とかなった。

 はっきり覚えているのは小学校三年生の時の視力検査でC字型の上下左右を当てるランドルト環のテストで合格点のはるか下の低スコアを叩き出したことだ。

 学校に検査に来ていた眼科医の先生からすぐにメガネを作りなさいと言われたので帰宅して母にかくかくしかじかでメガネが欲しいと言うと、ええっそんなに目が悪かったの?と少々驚かれた。

 当時はメガネ屋さんが今ほど多くなく近所に昔ながらのメガネ店が一軒ポツンとあるだけだった。

 週末に早速そのお店に行って検眼と視力検査をしてもらった記憶がぼんやりとある。

 レンズはガラスが主流でお値段も子ども向けとはいえかなり高価なものだった。

 見積もりを出してもらってあまりに高いので一緒に来ていた父が検討しますと言って隣町のお店に行くことになった。

 そのお店は当時よくコマーシャルをしていた大手のメガネチェーンで国道沿いにあった。

 そこのお店でも全く同じ検査をしてレンズと一番安いフレームを選んだら最初のお店よりいくらか安いようだった。

 それでも三万から四万円位したと記憶している。

 とにかく昔はメガネが高かった。

 しかし実際にかけて見ると世界がこれほどクリアに見える事に感動した。

 父からは大切にしろよと言われたのでうん、ありがとう!と素直に答えた。

 それでも成長に連れて視力は年々落ちていき二十代までの間に何本もメガネを作った。

 今は近視は落ち着いているが老眼という問題が出てきている。

 手元の細かい文字が非常に見にくいので遠近両用のメガネを作る時期に来たようだ。

 昔と違って今はメガネ屋さんの選択肢が多くていい。

 レーシック手術も便利そうかもと思ったが何かちょっと怖いので敬遠している。

 今はグリグリメガネをかけて生活している。

 これが無いと五センチ先のものもろくに見えない。

 何はともあれメガネとの付き合いも四十年になる。

 これまでの人生で一番そばにいるパートナーである。

 メガネさんこれからもよろしくお願い致します。

 そんな近眼おじさんの昨日の晩御飯がこちら。

 昨日はレタスが安かったのでこれを使って何かしようと思った。

 ひき肉を買って他にも買い物をして帰宅。

 手洗いとうがいを念入りにして調理開始。

 まずはレタスの芯を抜いて一枚一枚剥がして水で丁寧に洗って冷蔵庫で冷やしておいた。

 次にマイタケをみじん切りに。

 フライパンにひき肉をドサリと入れて火を点ける。

 じわじわと火を通して赤いところがほぼなくなったらマイタケを入れる。

 しっかりと炒めつつ味付け。

 塩コショウ、オイスターソース、白だし、ラー油を適量。

 仕上げに醤油を一回し。

 味見をしてちょっと濃いかなというくらいが丁度いい。

 これでひき肉炒めが出来たので後はレタスで包んで食べる。

 副菜はシシャモを焼いた。

 もう一品は冷凍庫にあった小さなコロッケを解凍。

 ぬか漬けはナス。

 よし出来たぞと妻を呼ぶ。

 いただきますをして食べ始める。

 昨日は休肝日。

 まずはナスのぬか漬けから、漬かり具合はまずまずだったがナス自体の皮が厚くて歯応えがあまり良くなかった。

 う~んぬか漬けは奥が深いと思いつつシシャモを齧る。

 これは間違いない味。

 お次にメインのレタス包みを頂く。

 スプーンでひき肉をすくってレタスで包んでアムリ。

 レタスのショリショリした瑞々しい食感の後からうま味の効いたひき肉の味が追いかけてきて口の中で混然一体となってかなりいい。

 妻はこのひき肉の食べ方が大好きなのでモリモリと食べていた。

 ひき肉に入れたオイスターソースがいい仕事をしていた。

 レタス包みを食べつつ、合い間にコロッケも食べる。

 少し前に実家から頂いたものでやっぱり母の作るコロッケは世界一である。

 作り方を習えていないので近いうちに教えを請おうと思いつつモグモグ。

 レタスは大きめの一玉を用意したのだがペロリだった。

 それでいてお腹は腹八分目という素晴らしさ。

 ご馳走様をして後片付けをして就寝。

 そういえば昔はメガネをかけているだけでガリ勉とかいじめられましたよね。
 
 ええ、もちろん私もその道を通ってきています。

 本当は暗い部屋でマンガを読んだりしていただけなんですけどね。

 テヘヘ、親にも言えない内緒話です。

 

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