夢を信じて
最近はやっていないが以前は枕元にノートとペンを置いて寝ていた。
目的は夢を見た後にその内容を書きつけるためだ。
物書きを志した人ならば一度はやってみたことがあると思う。
何といっても夢には著作権が無いし登場人物も普段の生活で出会う人から歴史上の偉人や芸能人だったりとバラエティに富んでいる。
問題は寝起きなので意識がはっきりしておらず殴り書きにした単語の意味が後でわからずに結局何の役にも立たないことが多いという事だ。
夢を見ている時にタイミングよく目を覚ましても記憶にとどまっているのはわずか十分程度というデータもある。
なのでその短時間にノートに覚えている限りの情報を書き残しているのだがそれが寝る前に読んだ本の内容と丸被りだったりしてがっかりすることも多い。
それでも何かの役に立てばと思いこの習慣を数年間続けていた。
ほとんどが寝起きのミミズがのたくったような文字で読めない事が多くてうんざりしたがいつか傑作のヒントがと淡い期待をしていた。
ある日なかなか面白いシチュエーションの夢を見てそれをばっちりメモに残していたのでそれを元ネタに短い小説を書いてみた。
普段の自分からはまず出てこない単語や物語の展開にこれはいいものが書けたかもと思ってあるコンテストに投稿してみたが箸にも棒にもかからなかった。
何だか気が抜けてそれから夢を元ネタにして物語を書くことはしなくなった。
そのうちに枕元からノートとペンを置かなくなった。
若い頃のネタ探しに飢えていた頃の懐かしい記憶である。
なぜそんな事を思いだしたかというと昨日の夜にたまたまちょっと面白い夢を見たからだ。
起きた瞬間にこれは書き残しておかねばと手近にあった紙に内容を書きつけた。
ザックリしたあらすじは荒廃した世界で身寄りもなく孤独な青年が荒くれ者に襲われている所を通りがかった男が救うシーンから始まり、貧しい村々の奴隷を開放して世界を巡り運命の少女と出会うという物だった。
これは面白いぞぅと思って興奮して書き綴っている時にあれ、これって北斗の拳じゃんと思い当たってギャフンとなった次第である。
夢の世界から傑作を生みだすのはかくも難しいものなり。
何だか悔しいので今日からまた枕元にノートとペンを置いて寝ようと思う。
将来私がベストセラー作家になったら、こいつネタ出しに寝てばかりいるんだろうなと思ってくださいませ。
とまあそんな事をのん気に考えながらも昨日の晩御飯の話を。
昨日はちりめん山椒第二弾を仕込んだ。
作り方は前回と一緒、少しだけ砂糖の量を減らした辛口の仕上げ。
おかずのメインは焼き豆腐。
八等分に切り分けてレンジでチンして水を切る。
エリンギを豆腐と同じサイズに切る。
フライパンに油を敷いて火を点ける。
そこに焼き豆腐とエリンギを入れる。
しっかり炒めたら酒を入れて蒸し焼きに。
味付けは塩コショウとうま味調味料少々。
仕上げにフライドガーリックを散らして豆腐とエリンギのステーキの出来上がり。
もう一品はお惣菜の鶏のから揚げ。
後はオニオンスライスとぬか漬け。
ぬか漬けは人参。
それとご飯を軽く一膳で晩ご飯の完成。
妻と一緒にいただきます。
まずはぬか漬けをパリッと。
二日漬けたのでちょっとしょっぱかった。
ぬか漬け評議会だと65点の出来。
次にお惣菜のから揚げにレモンを絞って食べる。
トースターで炙ったので香ばしさが復活していてアツアツだった。
自分ではあまり揚げ物はしないのでそろそろやってみようかなという気になった。
オニオンスライスにはかつお節を振ってポン酢でさっぱりと。
新玉ねぎのシーズンもそろそろ終わりなのでしっかり味わっておきたい。
ではメインの焼き豆腐とエリンギのステーキを。
豆腐はこんがりと焼けており香ばしい、エリンギのクニッとした食感も面白い。
フライドガーリックがいい仕事をしていた。
妻も気に入ったみたいでモリモリと食べていた。
ゆっくりと食べてちりめん山椒でご飯を楽しんでご馳走様。
最近はあまり意識しないで満腹まで食べる事が無くなってきた。
ダイエット的にはいい傾向だと思う。
ご馳走様をして後片付けをしておやすみなさい。
さて、今日はどんな夢が見られるか楽しみだ。
アンドロイドだったら見る夢は一つしかないんだけどなぁ。
二つで十分ですよぉ。