ぼかぁ幸せだなぁ
昨日はバレンタインデー。
朝起きてから妻から何もなかったので普通に出かけた。
それから出先で接待というかお気持ちの義理100%のチョコやクッキーを貰ったりした。
自分の机に戻ると保険の外交員のお姉さんからのメッセージ付きのチョコレートが置いてありこういったマメな営業努力は大切だよなぁと思いつつ三時のおやつに頂いた。
それからぽつぽつと用事をこなして帰りに行きつけのスーパーに立ち寄った。
バレンタインコーナーの特設ブースで割引セールが行われており女子高生たちがキャアキャア言いながら品定めをしていた。
クリスマスにしても節分の恵方巻にしてもバレンタインのチョコレートにしても日本人はイベント事に商魂を燃やすのが好きだなぁと思いつつ、おじさんがチョコレート争奪戦に加わるのもわびしいし加齢臭も嫌だろうからその辺りからはそっと離れた。
それから卵と鶏肉、玉ねぎなど晩御飯の食材を買って帰宅。
妻にただいま~というと、お帰りと言って自分の部屋から出てきた。
見ると手にはピンクのラッピングがされた可愛らしい袋を持っている。
はいっ、ハッピーバレンタインッと言って包みを渡してくれた。
それをありがとうっと言いながら受け取った。
開けていい?と聞くと良いよというので丁寧にリボンを外すと中身はバウムクーヘンだった。
つい先日私がnoteでバウムクーヘン愛を語ったことを妻はもちろん知らない。
それでもその偶然の一致と好物を覚えていてくれた事が嬉しくてギュウッと妻を抱きしめた。
貰ったバウムクーヘンは私の一番好きなお店の物で結構な人気商品である。
よく買えたねというと、ふふん実はちょっと前から予約していたんだとテヘヘと笑った。
その顔がまた可愛くて惚れ直してしまった。
せっかくなので早速頂くことにした。
バウムクーヘンを四等分に切り分けてケーキ皿に並べる。
その間に妻がコーヒーを淹れてくれた。
ではありがたく頂きますと手を合わせてパクリ。
優しい卵の味とスポンジのフワフワ感とアイシングのショリショリ感がたまらない。
ん~やっぱこのお店のバウムクーヘンは美味いなぁと素直な感想が出た。
甘くなった口にコーヒーを含むと幸せが訪れた。
妻の淹れてくれるコーヒーはいつでも最高だがバウムクーヘンとの組み合わせで何倍にも美味しさが増していた。
どれどれと妻もパクリと食べてコーヒーを飲んで美味しいねぇと何とも言えないとろけるような表情をした。
二人で顔を見合わせて二ヒヒとオードリーのような笑みが漏れる。
全部食べると晩ご飯が入らないので半分は残しておいて台所に立つ。
まずは鶏むね肉を小さく刻む。
野菜は玉ねぎとピーマンをみじん切り。
冷凍ご飯を解凍する。
これでメインの下拵えが終わったので副菜を。
鍋に水を張って昆布を入れて出汁を取る。
沸騰したら昆布を取り出して刻んだキムチと豆腐を入れる。
ひと煮立ちしたら火を止めて味噌を溶き入れたら和風キムチチゲの出来上がり。
昨日のぬか漬けはニンジン。
ではメインを作っていく。
フライパンにバターをドゴンと入れて火を点ける。
半分くらい溶けたら鶏肉と野菜を加えて炒める。
軽く塩コショウで味付けをする。
鶏肉に火が通ったらご飯をドン。
お玉で崩しながら全体を馴染ませる。
そうしたらそこにケチャップとほんの少しウスターソースを加える。
焦がさないように鍋を煽ってお皿に盛り付ける。
フライパンを洗ってよく拭いてから再びバターをドドン。
そこに溶き卵を贅沢に一人三個トロリと投入。
手首を使ってオムレツを作ったらチキンライスに乗っけたら半熟オムライスの出来上がり。
うん、こんなものかと思って妻といただきます。
昨日のお酒はビール。
ハシュッとプルタブを起こしてグラスにコッコゥコ。
いただきますをして乾杯。
ムビビッとビールを流し込むとゲゲゲのゲーと毛穴が開く。
にんじんのぬか漬けをつまみにビールを干す。
甘いものを食べた後のビールもなかなか乙なものである。
あっという間にビールが空いたのでいそいそと二本目をペプシ。
ではオムライスを頂こう。
スプーンで崩しながらアムリと口に含む。
バターの効いたケチャップライスを卵が優しく包んでおりイケル。
オムライスは妻の大好物なので私なりの逆バレンタインである。
もちろんそんな野暮なことは言わない。
妻は夢中でスプーンを動かしていた。
お気に召したようだなと思いつつ和風キムチチゲを飲むとほんのり辛い味噌味でいかにも韓国料理を食べていますと言う味わい。
ぬか漬けとキムチ、味噌と発酵食品がばっちり取れたバランスのいい晩御飯になった。
三本目のビールをゆっくり飲みながらオムライスをチビリチビリとつまんでご馳走様。
さすがにお腹いっぱいになったので少し横になってウツラウツラしていたら妻が洗い物をしてくれた、
ああ、ありがとう悪いねぇと言うと今日くらいはねとご機嫌だった。
ううん、ビババレンタインと思いつつお風呂に入って床に就いた。
こりゃホワイトデーにサプライズを用意しなけりゃと思った。
バラの花束百本とかの派手な事はできないので妻の好きな事をしよう。
プランは今の所AとBとCがおぼろげながらに浮かんでいる。
どれが妻にとって一番幸せかな。
こういった楽しい考え事なら大歓迎である。
ああ、いい夜だったなぁ。