Start rowing!
アメリカ生活、
セントルイス、チェスターフィールドの
サブディビジョンに居をかまえ少しばかり
落ち着いてきてからの話しとなる。
私の仕事の都合で突然アメリカに行くと
告げられた家内と息子と娘、
私たちにとってかけがえのない忘れられない
景色が始まることになるのだが、
家内は私の仕事柄、理解は早かったのだろう。
それでも実際に現地入りしてみると言葉や
生活習慣含め不慣れなことも多い連続だった
状況でも持ち前のガッツと好奇心旺盛さに加え生来の明るさで
日々、過ごしていく中
なにかしら手応えを感じるようになっていったのを間近で見てて生活力あふれる人でもあるが
感心したものだった。
子供達と言えばそれこそ白紙の状態で言われる
ままに一緒について来ており二人にとっても
生活様式の違い、文化の違いもあろうが特に
言葉の壁も大きく、戸惑いを感じているのではと予想していた。
実際、現地校のエレメンタリースクールに
通い始め、当然授業のみならず学校の全ての人とは英語でのやりとりとなった。
ESLで補習授業もあったが言葉に慣れるには
少なからず紆余曲折あっただろう。
家内のサポートと二人の努力もあり時間が解決することになってゆくこととなるが、
二人の格闘していた姿にいじらしさが込み上げる。
そんな中、息子がテニスを娘がバレエを始めた。
自分たちの同学年に近い子供達と一緒であったりしても、体格の違いからのスピードやパワーに関しては日本のそれとは様子が違ってもいた。
息子のテニス教室に行って試合形式のラリー戦を観た時のことを思い出す。
明らかにパワーとスピードの差がある相手に
ベースラインギリギリに構え、粘り強く相手のボールの力が落ちるタイミングで打ち返す
相手のミスを誘う戦い方でコートを駆け巡る姿に見入ってる私と家内はボールを打ち返す息子に心動かされつつ頼もしくも感じ自然と手に汗握った。
試合後の笑顔からゲームで勝ちを呼び込む結果に、今までとは違う感じをもったと思う。
娘もバレエを始め、迎えにいった際の練習風景を思い出すが「お団子」ヘアでレオタードに身をつつみ大柄な子供達にまじり笑顔で自分の
部屋に飾ってあったバレエシューズをゆっくり履きながらバーレッスンをこなし、ところ狭しと汗を流す姿につい込み上げるものが忘れられない。
練習後に一緒に帰る車の中での家内と娘の会話を息子も交えハンドルを握りながら聞いてて心地よく娘の中で何かが変わり始める予兆を息子同様に感じていた。
家内、息子、娘にいつかあの時の
目の前のことをひとつひとつこなす自分に時を超えて会いにいけばと伝えたい。
私が感謝と誇りに感じたように。
既に会いにいってるかも知れないが・・