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【アメリカ】文化の違いを感じまくった子どもへの" Thank You! "
10年くらい前のことですが。今でもずっと覚えています。
アメリカ留学中に大学構内を歩いていると、
ちょっとした広場に近くの幼稚園の子ども達が遊びに来ていました。
おそらく5~6歳くらいで、10人前後が元気いっぱいにかけまわっています。
引率は2人の女性。幼稚園の先生でしょう。
日本での幼稚園の先生のイメージはいつもにこにこ。
少なくとも公共の場ではむすっとした表情で、子ども達とふれ合わないように気をつけているのでしょう。尊敬するお仕事です。
しかーし!意見や気持ちをはっきり表現するアメリカ。先生方、少し疲れているのか清々しいほどぶっすーっと不機嫌な表情で子ども達を見守っています。
いっぽう子ども達は元気いっぱいに駆け回り、銅像によじ登ったり、立ち入り禁止の場所に入ろうとしたりとおかまいなしに楽しんでいます。
” Watch out!”
"Don't do that!"
"Please have safe your body!!"
先生達、大声で叫んで注意します。
迫力あるな~とぼーっと見ていると、ある事に気づきました。
注意された子ども達がきちんと言うことを聞くと
先生は必ず”Thank you!”と言っていたのです。
もちろん不機嫌顔MAXのままでです。
不機嫌な顔のままの”Thank you”は違和感もあるし、
日本では注意した後「ありがとう」よりも
「いい子だね」「気をつけてね」などの声かけが多い気がしたので
留学中にすごく印象に残っていたことのひとつです。
最近ふと思い出し、アメリカに住んでいる友人になぜ注意した後に”Thank you”と言うのか聞いてみると
「アメリカって、生まれた瞬間から子どもを”個人”として尊重するんだよね。寝室も日本と違って赤ちゃんの頃から両親と別々だし。Thank youも対等な立場として褒めている感覚だと思う。」
なるほど~!と新しい見方が発見された感じがしました。
確かに、「いい子だね」「気をつけてね」などの日本の声がけは注意した側が立場が上のように感じることが多いように思いませんか。
ありがとうは最高の褒め言葉であり、
相手の存在価値も高める言葉でもあります。
改めて積極的に子ども達に使っていこうと思いました。
もちろん夫婦間や家族でのThank youも大切ですね。
自然に子ども達に”Thank you”精神が受け継がれていくと嬉しいな~。