グラレコが活かしきれない
グラレコが活かしきれてない
地元で描く機会が増え始めて、グラレコを知ってくださる方が増えてきている一方で、活かしきれていないのでは?という思いが募ってきました。
グラレコすごいですねーは聞くけど、グラレコ囲んで話をするなんてことが全然ないなーと思うようになりました。
質問してみては?という提案
グラレコ(どちらかというとグラファシ)していて、全然グラレコ見ずに自分の意見を言い続けるという場が結構あって、「これ、グラレコいるのか?」と思いながら描くことが多くて、モチベーションが下がっているのが現状です。
先日、地元で場づくりしている方と話をしていて「グラレコしながら、質問してみたら?」というご提案をいただきました。
その場では「そうですねー」と相槌打っていただけでしたが、改めて「質問」の必要性を感じました。
グラレコにおける質問とは
「質問」について考える上で、初心に戻る意味で、清水淳子さんの本を読み返しました。
この本の中で、今回の疑問に関係するのかなーという話がありました。
1.グラフィックレコードに注目するタイミングがわからない
2.今の議論から脱線した内容を話したがる人がいる
3.3つの「きく」を意識してみよう
順番に解説していこうと思います。
1.グラフィックレコードに注目するタイミングがわからない
グラレコすること自体に参加者の思考を整理する効果がありますが、会議で参加者に「いったんここで振り返って整理しましょう」と声をかけて、振り返りをするために注目させるとさらに効果的。
2.今の議論から脱線した内容を話したがる人がいる
脱線話が出てきたときに、脱線をグラフィックで表すことで場に脱線を気付かせる。
具体的には、模造紙のすみっこに描いて、話の本筋とは「別に描く」などの配慮をする。
3.3つの「きく」を意識してみよう
人々の思考を整理して、本音を素直に話せるようなグラレコを行うために、人々の話をどのように耳に入れるかが重要。
また、「きく」には3つの種類があるとのこと
1.聞く(hear):受動的に音声を耳で受け取る
2.聴く(listen):積極的に相手の様子を感じ取って、どんな背景や気持ちがあるのか理解する
3.訊く(ask、question):目的に対して適切なグラフィックで問いかけて、答えを引き出せるようになる
自分が今できていないこと
グラレコが注目してもらえないという課題点に対する自分ができないことは「場に対する問いかけ」かなと思っています。
「描く」ことはできると思いますが、「きく(特に訊く)」ことと「対話」ということができていないなと思います。
そのためにできることは、まずは「予習」をすることかなと思います。
どういう話をするのか、参加者からの問いかけがどういうことが想定できるかなどはしっかりと勉強しておくことは大切かなと思います。
そして、描いている最中や描いた後に話をした人に対する問いかけが必要だなと思いました。
問いかけについても、短く端的な言葉でズバッと質問を出すことが必要になるのかなと思います。
グラレコに対する技術的な本は結構読んできましたが、ファシリテーションといった問いかけに対する本は読んでいなかったことはやっぱり課題点になるのかなと思います。
アウトプットは大切になりますが、インプットがおろそかになっていると成長できないのかなと思いますね。