201009.ロジックと出会った日
某大澤さんが日記的な感じでnoteを更新されてるのを見て、あれぐらいの文量なら自分にも更新できるかもと思い、キーボードに手を置いた。
「ロジック」というものに出会ったのは大学1年生の時、その後の大学生活に大きく影響したサークルの新入生歓迎会に参加した時のことだった。多分2014年の4月か、5月くらいのことだ。
それまでの自分の人生において、「議論」というものはあまり登場しなかった。複数人であるテーマについて話し合い、合意形成をする機会がなかったのだ。
高校時代は帰宅部で、バンドはしていたけれど、ほとんどの決め事はリーダーである自分が決めていたし、「議論」と呼べるほどの話し合いもなかった。(曲決めは多少揉めたかもしれないが、あまり覚えていない)
自分が所属していたサークルの新入生歓迎会では、いわゆる就活のグループディスカッションのようなお題を解く、という変わったことをしていた。
お題は、大学の近くにある「しんみち通り」という飲食店が多く立ち並ぶ通りにある「イタリアンレストラン」の売上を最大にするにはどうすればいいか、3人ずつグループになって議論し、プレゼンせよというもの。
当時から口だけは達者だった自分は、たまたま同じチームになった初対面の二人とうまく打ち解けて、「新商品を作る」「表通りに看板を出す」「大学の入り口近くでチラシを配る」といった、「なんとなく」売上が良くなりそうなアイデアをぽんぽんと出して、まとめて提案した。
結果、アイデアは褒めてもらえたものの、「なぜそれが売上を最大化すると思ったのか?」という先輩の質問には答えられなかった。「なんとなく良さそう」で決めたからだ。
そこで初めて、「ロジック」という考え方に出会った。
先輩は解説を始めた。
売上は客数×客単価で構成されていて、客数は時間帯×立地(人口だったかも?)で構成されていて…というロジックツリーを書いてくれた。
言葉にしにくい衝撃を受けたことを覚えている。
「そうか、こうやって考えていけば『なんとなく』とか『個人の主観』じゃない答えが出るのか」
18歳の自分が、「思考の拠り所」を見つけた瞬間だった。
その後、学生だったユージオーニシの意識の高さは限界突破し、ビジコン、インターン、プログラミング(ゲーム開発)へとのめりこんでいく。たくさんの黒歴史と失敗と共に。
数年後、ロジックに陶酔した自分が、ロジックの限界とアイデアの可能性について思い知らされるのは、また別の話。