【ふ】 福井県年縞博物館
水月湖は、福井県三方五湖の中の最も大きな湖。その湖底には、7万年以上の歳月をかけて積み重なった「年縞(ねんこう)」と呼ばれる堆積物がある。水月湖の7万年の年縞は、考古学や地質学における年代測定の「世界標準ものさし」となっている。
年縞とは、湖底などの堆積物によってできた縞模様で、季節ごとに異なるものが堆積することにより形成される。春から秋にかけては土やプランクトンの死がいなどの有機物による暗い層が、晩秋から冬にかけては、湖水からでる鉄分や大陸からの黄砂などの粘土鉱物等によりできた明るい層が、1年をかけ平均0.7mmの厚さで形成されるという。
その年縞を展示したのが 福井県年縞博物館である。
鹿児島錦江湾から飛来した姶良Tn火山灰(30,078年前)を指す中川毅立命館大学教授 (2018年 堤撮影)