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アジアさすらいー中国編

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15年前に実際にアジアを旅した時の回想録です。はじめは中国編から。当時の日記で語られている出来事を振り返っています。様々なトラブルや発見があったので暇な人は是非読んでください!
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2020年11月の記事一覧

アジアさすらいの日々ー中国編⑪(見当たらないビザと受付の女の子)

アジアさすらいの日々ー中国編⑪(見当たらないビザと受付の女の子)

<前回までの旅>
…中国入国4日目、僕は日本からの荷物をバックパックに詰め、早くも無錫を発つ事を決めた。4時間後の列車の切符を買い、動物園を通り抜け、目に留まったケンタッキーで快適に過ごした。そして駅を間違えながらも電車に乗り込み、向かったのは南京。ホステル周辺は繁華街で心躍ったのも束の間、ホステルではビザと入国スタンプが押された紙を紛失したことが発覚。それがないならこのホステルには泊まれないと受

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アジアさすらいの日々ー中国編⑩(旅の荷物/次の土地へ)

アジアさすらいの日々ー中国編⑩(旅の荷物/次の土地へ)

<前回までの旅>
…中国入国3日目の夜は無錫で過ごした。上海では船で出会った他のバックパッカーと料理や雑技団を堪能し、一人になって訪れた蘇州では電車の中で出会った男の子の家に行くことになった。ただ僕は恐怖心からその場を逃げ出し、無錫行きの電車に乗り込んだ。無錫の夜は静かで、僕はようやく心の底から安心するのだった。

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9月25日(日)

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アジアさすらいの日々ー中国編⑨(無錫の夜)

アジアさすらいの日々ー中国編⑨(無錫の夜)

<前回までの旅>
…船で大阪から上海まで来て3日目、僕は電車の中で出会った中国の男の子の家に招かれた。最初は彼の妹たちと楽しく交流していたのだが、次に連れていかれた場所はなんと彼が経営しているという風俗店。僕は徐々に恐怖心を感じ始め、彼が近くのゲームセンターでゲームに夢中になっている隙を見てタクシーへ逃げ込み、そのまま駅へと向かった。そして無錫(ムシャク)行きの電車の中で僕は自分の行動が本当に正し

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アジアさすらいの日々ー中国編⑧(最後の判断:信頼と疑念)

アジアさすらいの日々ー中国編⑧(最後の判断:信頼と疑念)

<前回までの旅>
…船で大阪から上海まで来て3日目にしてようやく一人旅が始まった。蘇州行きの電車の中で、僕が出会ったのは同い年くらいの男の子。色々話す中で彼の家に泊まらせてもらうという流れとなったのだが、彼が保有する美容院で彼の妹たちと楽しい時間を過ごしたのも束の間、次に連れてこられたのは彼が経営しているという風俗店。日も暮れ始めていて、僕の中には恐怖心が芽生え始めていた。

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