やけに恋愛的な夢の話

眠たいのでそのときにしか書けないことを書く。

私は結構恋愛的な、そして直接な表現(たとえばキスとか)を伴う夢を見る。さっきも見た。疲れて眠ってしまった、いや、寝ることにした私はその夢を見た。その夢は後輩Hとそういうことになっていた。やけに恋愛的で、やけに複雑な構造の建物の一室だった。

私はドローンのように、そして壁をすり抜けるように、その建物の全体像を把握していた。どの場面とどの場面が繋がっていたのか、私にはわからないが、とにかく私はその映像を見た。ドローンのように複雑な建物を見渡す私、そんな変な、平面性を伴った、鳥瞰性を伴った、そんな映像を見た。

その映像のもと、私はHとやけに親密だった。その親密さを恋愛と呼ぶか否かは難しいところなのだが、私たちはキスをしていたので、そしてまあ、それ以外もある程度はしていたので、そういう記憶があるのでとりあえず恋愛的であったと思っている。「やけに恋愛的」であったと。

私はいわゆる恋バナが苦手である。なんというか、恋バナにテンションを合わせるのが苦手である。恋バナ自体はまあ、好きでも嫌いでもないが、たまに聞きたいときはある。たまにだが。しかし、私はやたらとそういう夢を見る、気がするのだ。もちろん、夢の総体、ボリュームなど知るよしもないし、「知った」と思えはしないのだが、そういう夢を見るとなんだか、「最近こういう夢が多いなあ。」と思うのである。

もう少し象徴的な夢としては(以前もどこかで挙げたと思うが)同期のNとドライブに行って、連れて行ってもらって、Nからネックレスを貰った夢、しかもザキントス島みたいな崖の上でネックレスを貰った夢を思い出す。そこでも私はやけにNと親密であり、それはまあ、恋愛的であったかはわからない(忘れてしまったのかもしれないがキスなどはなかったと思う)が親密ではあった。しかも別れをたぶんに含む、かなり感傷的な夢だった。象徴性と具体性がNの夢とHの夢を分けている。

私はいわゆる夢診断の類いを信じていない。というか、興味がない。しかし、恋人は割と興味があるらしい。恋人は夢の話になるといつも言う。「私は現実的な夢しか見ない。」と。忘れ物をしそうだと思って寝たら忘れ物をする夢を見るとか、そういう直接的な夢しか見ないのだという。それに対して私はやけに象徴的な、やけに複雑な、やけに魔法的な、やけに課題的な夢を見る。幻想的なのだ。別に美しいわけではなく、現実的ではないのだ。

何も言いたいことはない。何も言いたいことはない。Hとは今日会った。ひさしぶりに。その後に夢を見た。Nとはしばらく会っていない。彼女は止めてくれるのだという。私が「死ぬ。」と言ったら死ぬ気で。そう宣言してくれた。象徴的に。まあ、その宣言はNとの夢を見た後だから順序がごっちゃだが。

いいなと思ったら応援しよう!