抱え込むか、放出するか
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自分にしかできないことを、どこで手放していますか?
通常、仕事において、誰にでもできる仕事と、例えば「この仕事はAさんにしかできない」といった技術的な仕事や複雑な仕事、熟練しないとできない仕事などがあります。
これをいわゆる「属人化」といいます。特定の誰かが属さないとできない仕事、ということです。
その反対にある言葉が「マニュアル化」や「標準化」ですよね。これは誰にでもできるようにマニュアルを作成したり、誰もができるようになることを標準にしようという動きのことです。
会社的には(職種にもよるかもしれませんが)、組織が「属人化」しているよりも、いろいろなことが「標準化」されているほうが、実際には良さそうです。
もし誰かが辞めてしまったり、急に休むことになったり、定年を迎えた場合に、「属人化」が蔓延していたら、様々な業務が滞ってしまうからですよね。
しかし、人によって考え方は違っていて、
「自分しかできないことを持っている」のは、それこそが「自分の強み」なのだから、マニュアル化や標準化されたら「自分の価値がなくなってしまう」と考える人がいます。
特に考え方は間違っていないと思います。
反対に、自分が知ってることや知識、技術を惜しげもなく教えたりしてくれる人もいます。
こういう人はとても貴重で「周りの成長を助長することができる人」です。
その組織には、属人化が起こらない風土が生まれます。
では、どんなチームが将来的に成長と発展をしていくのか?
もちろん、自分たちの持っている知識や技術、ノウハウをメンバーにどんどん共有できるチームでしょう。
昔の職人は「背中を見ておぼえろ」とか「技術は見て盗め」とか言っていましたが、もうそんなことではないです。今では、完全にマニュアル化された寿司職人の養成学校まである時代です。
さいごに、
「利己と利他」という言葉がありますが、
自分の利益だけを得られればいいという利己主義という発想は、将来的に会社や組織の発展と成長性、技術の継承に支障をきたしてしまうということです。
自分の持っているものが、他に良い影響を与えられると考える利他主義であれば、将来的に会社や組織の発展と成長性、技術の継承に繋がっていきます。
初めは自分しかできないことで、「名を上げる」のはとてもいいと思います。
しかし時期が来たら、個で考えるのではなく、組織や会社の発展のためを考えることが、自分をさらに高い位置に押し上げてくれるのではないでしょうか?
偽ブッダこと、私から共有いたします。
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