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発声障害について

こんにちは。
あやねです。

突然ですが、私は8年程前に機能性発声障害(痙攣性発声障害)を患いました。
自己紹介の記事でも軽く書きましたが、今回はどのような病気かを書きます。

機能性発声障害(痙攣性発声障害)という書き方をしているのは、私は機能性発声障害かもしくは痙攣性発声障害です。
と診断を受けました。

もしくはというのは、痙攣性発声障害の可能性もあるけど、痙攣性発声障害は喉にボトックスを打って効き目があって症状が緩和されたら痙攣性発声障害、されなければ機能性発声障害という診断方法で、私は喉にボトックスを打つのがどうしても怖かったので、機能性発声障害かもしくは痙攣性発声障害という診断になりました。

一番症状がひどくて挨拶も出来なかったとき、痙攣性発声障害なら難病指定もされているし障害年金をもらえた実績もある病気だったので、診断をもらえば生きやすくなるかもと、ボトックスを打つか悩みましたがやめました。

機能性発声障害と痙攣性発声障害はどのような病気かと言うと、

機能性発声障害は、声帯に異常がないにも関わらず、声が出しにくい、思うような声が出ないなどの症状を特徴とする音声障害です。発声時に呼気と連動した喉頭調節が適切に行われないことが原因で起こります。

痙攣性発声障害、または、喉頭ジストニアは、発声すための筋肉が攣縮する障害である。その結果、声が途切れたり中断されたりするため、相手の話を理解することが困難になる場合が多い。声が緊張しているように聞こえたり、ほとんど話すことができなくなることもある。症状は徐々に進行し、生涯続くことが多い。 原因は不明である。

このような病気です。

新宿ボイスクリニックのサイトには下記のように説明がありました。

声帯が自分の意思に反して「閉じよう、閉じよう」とするために、声が詰まってしまう病気です。重症例では、苦しくしぼり出すような声になります。

私の症状はまさにこれなので、説明としてわかりやすいかと思いました。

あとは、病院で検査をしたときに、通常の声帯は左右の筋肉が一定のリズムで閉じたり開いたりするのですが、私の場合は開く閉じる閉じる閉じる開くといった感じで、正しく動いていなくて、声が出ない原因を目で見て確認できたのですごくわかりやすかったです。

人によっては開きすぎて、ウィスパーボイスになってしまったり、機能性発声障害も症状は人により様々です。

私の症状としては、発生しにくい言葉があったり、特定の状況で症状が頻繁に出たり、声帯の調子にも波があるので、調子の悪い時期はずっと閉じている感じで話すのがすごく苦しいです。
もっと調子が悪くなると、声が「う、、、ぅう、、ぅぅ」みたいな感じで出せなくなります。

今は首回りの筋肉が固まらないようにストレッチしたり、呼吸が浅くならないように意識したり、症状が出てるのは身体の一部ですが、健康で体調が優れていれば声にも少なからず良いだろうということで、食事などにも気をつけて、あとは犬を飼い始めたことが良く、犬に毎日声をかけることで出しやすい発声が癖になってきて、かなり症状が緩和されてきました。

まだ言葉の節々で、喉がグッってなってしまったり、今日は出しにくいなって日があったりなどはありますが以前と比較したら、それほど思い悩むほどではありません。

発声しにくい言葉というのは、私の場合母音から始まる言葉でした。
ありがとうございます。や、おはようございます。が何より言いづらいです。
会話の流れでなら少しは言いやすいですが、おはようございます単体を言うのがすごく大変で、ひどいときは挨拶は出来ませんでした。

挨拶は基本と思って生きてきたので、挨拶が出来ないことは、自分にとって激しいコンプレックスでした。

ありがとうございます。は、すいません、ありがとうございます。なら言いやすかったので、そのように言っていました。
このように言いづらい言葉は、頭に別の言葉を足したり、言い換えたりして回避していたのですが、すごく頭遣うし大変で、発言することを避けるようになりました。

特定の状況と言うのは、緊張する状況だったり、注文などの短い会話が必要な状況や、電話です。

電話は、何度も聞き返されてしまったり怒られたり、声が出なくて途中で切られてしまったり、今でもトラウマがあります。

このような症状は出たり出なかったりだし、リラックスして話せる相手にだと発症しなかったりで、コントロールが出きるわけではないので、声出てるじゃんと言われてしまい、なかなか回りからは理解されませんでした。

理解されないという面でもたくさん苦労はありましたが、今は理解されないのが当然と思うことにしています。
私も体験したことのない辛さは、自分事のようには理解できません。

SNSで同じ病気の人と辛さを共有したり、1人で向き合っていく方が近くの人の理解を得ようと努力するより、よほど心の健康に繋がりました。

面接対策やビジネス本などにも、言葉に頭に「えっと」を付けない、明るい声色で話すとか、ハキハキと話すとか、会話の間など、声や話し方で印象変わるとよく書いてあるように、私もそう思っていたので、それが声帯が原因でうまく出来ないことが悔しかったり、
心ではブチギレているのに、声が出ないから言うのを諦めるのが悔しくて、悲しくて、どうしようもない感情が渦巻いていて、身近な人に相談しても、私がただ精神的に未熟で言い訳をしていると返事がきている気がして、どんどん人と関わることをやめて引きこもりになりました。

でも、すごいよ。頑張ったね。と言ってくれた人は3人いました。なかなか会って話すような間柄ではないので、それ以降は会えませんでしたが、3人にそう言ってもらえたこともあり、精神的な未熟さは確かにすごくありますが、発声障害はどうしようもないハンデだとも自分では認めて行こうと思いました。

そして、引きこもりではありましたが、人生の目標もあったし、また声帯のことをなにも考えずに人と話したいと思ってはいたので、ストレッチ筋トレ有酸素運動や食事管理、など出来ることをして徐々に声が出る時が増えていって、自信も付いていって、また声が出しやすくなると、調子が良くなっていきました。

それと同時に少しづつ外にも出ようという気持ちになりました。

まだ発声障害になる前のようには、安心して話せませんが、闇からは抜け出せそうです。

いつでも、悪化しそうな恐怖心はしばらくは残ると思いますが、今度は悪化してしまった時にまた同じ心情になって同じ挙動をとってしまわないような回避を考えていこうと思います。

発声障害にも症状の重い軽いがありますが、私のように症状が軽減されることもあると、希望に思ってもらえたら幸いです。

また、発声障害や吃音症、チック症、トゥレット症など、理解してもらいにくい病気は様々ありますが、当人が辛いと言っていれば辛いのだと理解してチクチクしない世の中になってくれたら嬉しいですね。

自分もそのように万人にチクチクせずに生きれたらいいです。

以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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