山田悠介:魔界の塔をよんで

 山田悠介さんの本は以前から読んでいたのですが,たまたま知り合いと山田悠介さんの本の話になり,10年以上前に読んだ「魔界の塔」を読み返すきっかけとなった.

 本作の主人公は小巻孝典,24歳で無職であり毎日ゲームセンターに通う生活を送っていた.その際に突然友人から「絶対にクリアできないゲームがある」といった噂話を聞き,さらにゲームオーバーになるとその人間は植物状態になってしまうことになる.主人公の身の回りで植物人間になってしまった人がいる中,ゲームのクリア方法とゲーム内に込められた製作者の思いや裏側を調べていくといったストーリーだった.

 この本はホラー小説の分類であり,何故ゲームオーバーになると植物状態になるのか,突然現れるゲームの主人公でもあるカイトくんといったあたりでロジカル的にはしっくりこないところではあるが,ゲームを題材にしたストーリーや最後のどんでん返しといったところに非常に面白さがあり,読む勧めていくうちにどんどんハマっていき一気に最後まで読破してしまった.

 ページ数では200ページ程度で2時間位で読み終えることができたので,時間があればみなさんも読んでほしいと思う.

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