17世紀中国での性行為はどんな体位で行われたのか?

明末の中国で書かれた『万暦野獲編 』という書物の巻二十四「風俗 六月六日」という項に次のような記述がある。

【原文】
京師象隻皆用其日洗於郭外之水濱、一年惟此一度、因相交感。牝仰牡俯、一切如人。

【書き下し】
北京の象はみなその日(6月6日)に宮殿の外の池で洗い、一年にただ一度、交尾を行う。メスは空を仰ぎ見てオスは体をかがめて覆いかぶさり、一切が人の性交渉のようである。

「牝仰牡俯」の部分に関しては、「仰」の字義に「仰向けになる」という意味が無く実際の象の交尾は後背位で行われるようなので、上を見るという意に取った。
要するにこの文章では象の交尾のやり方が人間の性交渉のやり方と似ていると書かれているのだが、明末の中国では後背位(バック)が性交渉の正しいやり方だと認識されていることが分かった(作者の沈徳符がバックを好んでいただけかもしれないが)。



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