むるむる日記 9月6日
昨日は夕方外出していた。夜帰宅し、すぐ次の絵を描くために昔の絵を塗りつぶした。丸めていたキャンバスが折れ曲がっていて、何度か下地を塗ったがうまく伸びない。アレもコレもボツ。昔より何回も描き直せる心の余裕が出来て、ボツを恐れなくなった。作品は完成しなくなったが完成度は以前と違う気がする。良し悪しある。もう今日は寝ることにして、起きたらパネルにキチンと張る。うどんを食べようと温めたがこぼしてしまった。片付けてもうひと玉あっためていりこ出汁で食べた。悲しまないこと。
すべての作業が上手くいかずモヤモヤ。以前あった嫌なこと、知人に騙されたことを思い出していた。困難に負けないで生きるためには勘を鋭く、物事をよくみて判断することが必要だ。ミスをしたらプライドを捨ててカバーすることも必要だ。上手くできないことが沢山ある。わたしはそれでも生きていかなきゃならないから、バカなりに考えて選ぶ。他人から見たらいい歳なのに何言ってんだべということでも、間違えてても、わたしが考えて選んでいかなきゃならない。わたしは1人だからだ。
わたしはいつも、この世に1人きりだ。砂漠の真ん中に人間はわたししかいない。そう感じるのはわたしが気難しい人間で他人とうまくやれないからかもしれない。神聖かまってちゃんに『友達なんていらない死ね』という曲がある。友達、ほしいけどたぶん誰とも友達になれないし、わかり合えないと思う。お友達ごっこはめんどくさい。それぞれの個々はバラバラだからわかり合えないのは仕方ないと思う。他人てのはそういうもんだと思う。バラバラでも尊重しあえたらいいとは思う。わかり合うフリ、仲良しのフリをするのはつらく面倒で下痢をする。
なんとなくゴイステ、銀杏BOYZ、セントチヒロチッチそれぞれの『夜王子と月の姫』を聴きながら光は粒子だという話を思い出していた。わたしの目には見えないけど、つぶつぶなんだろうなぁ。
自分は孤独な人間だ、なんて幼い発言かもしれない。でも何にも属せないのは事実だ。いや、友達おるやんて言われたらそうかもだけどそれでもわたしたちはそれぞれだ。どこにいても何をしてもただ一人一人、孤独なんだと思う。
「なぜ君は1人で抱え込むのか、1人でやらなきゃいけないと思うのはなぜだ、みんなでやればいいじゃん、みんなに言えばいいのに」と言われたことがある。その人は結局自己を開示をしないわたしを除け者にした。わたしたちはオープンな人間、ウェルカムジョイナスなんて欺瞞を感じる。ほんとのほんとにほんとですか?
わたしは地元の友達にもここで出来た友達にも何も言えなかった。大切なことは話せない。会議とかでは言わなきゃいけないから言うけど、自分の意見を言うと場がシラけてしまうだろう。ノリがおかしくなるからいつも言葉を飲み込む。みんなそんなもんなのかもしれないけど、わたしはたまに、飲み込んできた言葉たちが胸に溜まって毒になってしまうような気がする。
なんで絵を描いてるんですか、という質問にはいつも本質的には答えられなかった。なんで絵を描かなきゃ生きられないんだろうか。たぶん、たぶん、死なないように描いてる。
わたしはたくさん美しいものを見た。BRON-K『何ひとつうしなわず』(超名曲)的な意味での「いい景色」、ごくたまに、人と通じ合う。それをモノとして残しておかないと忘れてしまうから描いてる。わたしはバカだから、うれしいことや楽しいこと、美しいものを忘れたら自分の人生を無駄だと思ってしまう。怠惰で生産性がなくて何も言えなかっただけの無駄な人生だと思ってしまう。実際そうだとしてもわたしはいろんなものを見つけたのに。
ま、新鮮なうちに描き写してしまわないと絵は腐るから早く描きたい。念写能力がほしいわなぁ。
なんかうどんこぼしたあたりから目眩がするので横になってる。
君が星こそかなしけれ。