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長男、人生初の手術を受ける.3

21日土曜日、前日に手術を終えた息子の面会に行ってきました。

ウルトラマンのようなどでかい眼帯を見た夫は、

「お、かっこいいのつけてるじゃん。」

とニコニコと声をかけ、息子と2人で笑いあっていて。こんな瞬間にいつも、この2人が親子になってくれて本当によかったと感じるのです。息子は私の病気を心配してくれているのは理解していますが、それでも、私などいなくても大丈夫だな、と感じています。

病院へ行く前に、道の駅に立ち寄りました。お昼ご飯をまだ済ませていなかったので(夫は出掛ける直前までどこかに行っていたので、食べたのかどうかも分からないし、怖くて聞くこともできません)、ここで昼食を買うのかな?と思い、私はパンを3つ選びました。夫は大きなサンドイッチに美味しい丸パン、あまーい牛乳を買っていました。ご飯党なのにめずらしいな。
最後にシュークリームを1つ買っていたので、これは息子用でしょう。

いざ病院に着くと、夫が買ったものは全て息子用でした。自分の昼食はどこかで済ませていたのでしょう。知っていたら私もパンなど買わなかったのに。教えてくれたらよかったのに。
いや、聞けばよかっただけなのですが。再びになりますが、怖くて聞けなかったんです。

30分程度滞在して、帰路に着くことにしました。
次週に控えている手術についての詳細は、担当医師から夫へ電話連絡がくることになっています。


今日23日月曜日、私1人で電車に乗って面会に行きました。毎日来なくていいと言われていましたが、私が行きたいのだから構わないでしょう。

面会時に看護師さんから

「お母さん、明日の手術の同意書記入し忘れていたんです。ごめんなさい。今書いてもらってもいいですか?」

と、拍子抜けの言葉。

担当医師にも同席してもらい、手術の詳細を聞いた後に同意書にサインをしました。合併症についてもたくさん書かれていて、少し怖くなりましたが、手術をしない選択肢はもうありません。今の息子は水晶体を無くし、何も見えない状態にいるのだから。


帰りの電車の中で、夫に同意書を書いたことを報告しました。その返信は

「今日病院行って先生に話聞く予定だったの?俺は電話がかかってくるとしか聞いてない。」

怖いです。もう、何もかもが怖い。威圧的で。何一人で勝手にやっちゃってるの?私にはそう聞こえました。

その後時間が経って、夫からのメール。

「手術、延期になった。」

医師が目の状態を確認したところ、まだ執刀することができないので、あと数日入院してから年末に退院。年明けに様子を見て手術をするとのこと。

目の神様よ、薬の神様よ、息子を早く解放してあげて下さい。

人工レンズは、1点にしか焦点を合わせることができないので、自然にピント合わせることは出来ません。何だか私は、その不自由さがどうにも可愛そうで、医師からのからの説明に何度も涙が出そうになりました。

遠視にするのか、近視にするのか。
21日土曜日の面会時に家族で話し合った際は、元々右目が近視のため、そちらに合わせていくのが負担も少なく済むのではないか、と夫の意見。両方近視にして、眼鏡もしくはコンタクトレンズを使用すればよい、と。対して息子は、今のまま、右目で近くを見て左目で遠くを見る生活がしたいとの考え。

そして今日23日月曜日、医師からの意見として、レンズは遠視で調整する方がよいのではないかとのこと。長くそのよう生活してきたので(がちゃ目というそうです)、今から近視にしてしまうと生活しにくいだろうと。

今回の手術について


息子の希望通りになるのかな?
初めて手術の記録は、まだ続きそうです。




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