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【旅blog】八重山諸島周遊の旅 2
8月10日(2日目)
翌朝は8:30に起床した。
朝食を求めてモールに出たが、石垣島の朝は遅いようで、どこも開いていない。
仕方なく空腹のまま離島ターミナルでフェリーチケットを購入することにした。
ターミナルに着くとすでに人が集まっており、チケットカウンターも並んでいた。
3日間のフリーチケットがあり、これがあれば各島へ一定料金で行けるようだった。
フリーチケットは10,000円と6,000円の2種類あり、航路に波照間島を入れるか入れないかで4,000円程の差が出る。
この時点では竹富島、西表島、波照間島の予定だったので波照間島航路を含む10,000円のフリーチケットを購入した。
宿へ戻ると子供たちが寄ってきた。
メカゴジラのフィギュアを見せつけてくるので、そこに置いてあったゴジラフィギュアを使って戦った。
弟の方は自分がウルトラマンだと言って生身で戦いに挑んでくる。生身の子供を攻撃することができず、ゴジラはあえなくウルトラマンに倒された。
宿の娘さんが洗い物をしながら「お兄ちゃん次の島行くから邪魔しないー。」と。
言ってるそばから兄が私にさらに攻撃を仕掛けようとして牛乳をこぼした。みんなで娘さんに怒られながら机の上をタオルで拭いた。
すると、子供達の兄の方が
私のブレスレットを引っ張ってきた。
「欲しいんか?」
兄は頷く。
「カンボジアの子供から買った思い出のやつなんだけどなぁ。お前、大きくなってカンボジア行くんならあげてもいいかな。」
兄はまた頷く。
絶対行かないだろうなぁ。でも、自分の何かを旅先に残していくのも良いものかなと思い、ブレスレットを子供にあげた。
兄は良い匂いがするーと言いながら、ブレスレットをさっそく腕に装着していた。
10:00になり、チェックアウトを済ませた。
それでも子供たちが絡んでくるので今度はお母さんが邪魔しない!と一喝。
後ろ髪引かれつつ、宿を後にしてターミナルへ向かった。
10:30の便まで時間があるのでターミナルでポークたまごおにぎりを買って朝食にしたのだが、これがかなり美味い。
この後、これが毎朝の朝食となる。
フェリーに乗ると、30分もしないうちに竹富島に到着した。相変わらずフェリー内もファミリーとカップルばかりでバックパックを背負う一人旅の人間はいなかった。
竹富島にきた理由は特徴的な古民家が見たかったから。
さっそくレンタサイクルを借りて、島中を回った。ここでもまずは宿を探す。そう、新しい土地に着いたら第一に宿を探すということが大事。遅い時間に探して、宿が見つからなかったり満室だったりしたらマズイから。
適当に走らせていると西桟橋という
スポットに着いた。
事前情報によるとここから夕日が綺麗に見えるとのことだったので、また夕方になったら来ようと決めた。
先っぽまで行くとなぜかカップルと写真を撮り合うことになり、1人の恥ずかしい写真が残った。
もうちょっとアングル考えてくれよ!中心じゃなくて人物を右に寄せるとかさ!!人に撮ってもらう写真に文句を言っても仕方ない。
その後、西桟橋の近くのコンドイビーチというスポットに着き、その透き通る海の青さに驚愕した。
…泳ぎたい。
普段そんなことを思わない私が、
そのビーチを見た瞬間に思った。
すぐに荷物を置ける宿を探す為に集落へ戻った。バックパックはかなり重い。
旅館を見つけて、空きと料金を確認。素泊まりであれば3,500円とのこと。小さな島で他の宿も同じくらいであることを確認して、ここに決めた。
荷物を置いてすぐにコンドイビーチへ自転車を走らせる。赤い海パンはすでに履いていった。
ビーチに着くと新妻やカップルの水着姿が目に飛び込んできて、いろいろこらえるのに必死であった。
さっそく海に入って沖に向かうが遠浅で全く深くならない。むしろ中洲がある程だ。
美人新妻の近くを陣取り、ひとりで浅い海に寝転がった。
き、気持ち良い。
この海はどこまで続いてるんだろう。そう思いながら地平線を眺めては、新妻を眺めるという繰り返しだった。
このまったりした時間、何だか幸せだなぁ。
東京で神経すり減らして生きていくことに意味なんてあるのかな?たまにこうやって旅をしてると視野が広がる気もするけど、多分こういう島で暮らす人にもそれぞれの悩みがあるんだろうなぁ。
海に浸りながら
何故か感慨にふけってしまった。
一人で海に浸かるのもそんなに長時間できるものではない。13:00頃、そろそろお腹が空いたと思い、砂浜に向かった。
するとそこに一人で地図を広げる女の子を発見した。やっと一人の旅行者に出会えたのだ。
何の躊躇もなく、赤い海パンの男は「一人旅ですか?」と話しかけたのであった。
つづく
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