ささくれ
なんだか思うようにいかないなあ、と考えてしまう日だった。
多少、予想外なことは日々起こるし、それを踏まえて「ここまでできたら、今日は御の字！」という小さな目標を立てて仕事をする。その御の字ラインは越えたけど、なんだか必要以上に時間が掛かってしまった。
繰り返さないようにするぞ！という失敗、学びとはまた違った質感がする。ままならない。
一応治りかけではある、口元にできたニキビの存在も終始気になっていた。四角を描くようにポコポコと４つも。
よくないとわかっているのに、何回もカサブタのように硬くなったニキビを指の腹で撫でたりして。こう書いてみると、あのときあまり集中できていなかったのかもしれない。
以前も「もはや傷では？」と思ってしまうくらい痛いニキビができて、皮膚科に行った。その時は生活リズムの乱れを先生にやんわりと指摘され、「日付が変わる前に寝ましょう」と至極真っ当なアドバイスを受けた。処方された塗り薬は馴染みのあるものだった。きっと今回も同じタイプだろう。
こういうニキビができると、ルパン三世の変装のように、一気に皮膚をドゥルンと剥がすことはできないだろうかと思う。脱皮のように、その下にはつるりとしたたまご肌があれば良いのに。いま「たまご肌」って書いたけど、正確には「ゆでたまごの白身のような肌」だよなと思う。
乱れを少しでも整えたい。肌も、ちょっとささくれだっている今の心も。
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