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朝の15分、読書時間
小学生のころ、朝の読書時間なるものがあった。毎朝行う「朝の会」を少し短縮して、10〜15分ほど、読書の時間に充てるというもの。ぼんやりとした記憶だけど、『かいけつゾロリ』を読んでいた子がちらほらいたように思う。
そんな記憶を思い出したのがいつ頃だったか。もう定かではないのだけれど、少なくとも今年夏頃だった。それを思い出して、「朝の通勤時間に、応用できそうだな」と思った。
すっかり、出社することが在宅ワークよりも増えた最近である。朝に乗る通勤電車では、いつも気づくと舟を漕いでしまう。会社の最寄駅のホームに降り立ちながら、「なんだか、もう少しいい感じに使えないかなあ」とちょっとだけシュンとしてしまうのだった。
そこで「朝の読書時間」を思い出して、15分間のタイマーをかけて電車の中で本を読んでみることにした。
とりあえず15分だけと、このためにインストールした無音のタイマーアプリを起動する。このアプリが良くて、時間が来るとスマートフォンを振動させて教えてくれるのだ。
15分って思ったよりも長い。少し眠気で重たい瞼となんとか格闘しながら、「まだページが捲れるんだ」と驚き、少し覚醒して。続きが気になる!、と調子が良ければそのまま読み続ける。あまりにも眠かったらやめる。そんな風に本を読んでいる最近なのだった。
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